3月の香港は国際的なアート&カルチャーイベントが盛りだくさん!おすすめをご紹介

3月、香港では芸術文化月間としてアートやカルチャーに関する多彩なイベントが街の至る所で開催されるのだそう。M+での大規模なピカソ展や、ComplexConの最新ポップカルチャー体験、アジア唯一のアート・バーゼルなど、特別なイベントが続々行われるため、一部をご紹介します。

3月の香港は、多様なアート体験で文化の奥深さに触れる絶好の機会

香港では3月を「香港スーパー・マーチ(Hong Kong Super March)」と称し、様々なイベントを開催中。
中でも芸術文化月間として、アートやカルチャーに関する多彩なイベントが街の至る所で開催され、訪れた人が香港の活気を体験できる特別な季節なのだとか。

このプログラムの一環として、世界的なアートフェアや大規模な展覧会、屋外アートフェスティバル、ギャラリーでの特別展示、さらには一流オークションハウスによる春季オークションなど、様々なイベントが予定されています。

世界中のアート愛好家にとって必見の街ともいわれる、芸術と文化の魅力に満ちた香港。
今年の3月は、多様なアート体験を通じて香港の文化の奥深さに触れる絶好の機会とのこと。

特に注目すべき国際的なイベントのひとつは、2025年3月28日(金)から30日(日)まで香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催される「アート・バーゼル香港」。
全世界4箇所で開催されるアート・バーゼルのうち唯一アジアで開催となるのが香港です。
アート・バーゼル香港には、42カ国・地域から240のギャラリーが集結し、多様な芸術作品が展示されます。

その他にも国際的なアートイベントが盛り沢山!

アートセントラル 画像提供:アート・セントラル
その他にも、2025年3月26日(水)〜30日(日)は毎年恒例のアートイベント「アート・セントラル」が記念すべき第10回目の開催を迎えます。

こちらは著名なギャラリーやアーティストによる作品に加え、新進気鋭の若手アーティストのギャラリーも紹介され、幅広い芸術表現を展開。香港の象徴的なランドマークである中環(セントラル)・ハーバーフロントで開催され、壮大なスカイラインを背景にした特別な空間でアートを楽しむことができるのだそう。
HKwallsストリートアートフェスティバル 画像提供:HKWALLS
さらに2025年3月22日(土)〜30日(日)の期間は、同じく10周年を迎える「HKwallsストリートアートフェスティバル」が開催。
壁画制作、展示、デジタルアート、ワークショップなどが展開され、街中にアートがあふれるのだとか。

香港のストリートアート文化をより一層盛り上げるフェスティバルは、最も活気のある地域に新たな創造性を吹き込み、誰もが気軽にアートに触れられる機会を提供してくれるとのこと。
コンプレックスコン香港 画像提供: ComplexCon
2025年3月21日(金)〜23日(日)は、ニューヨークを拠点とするメディア「Complex」が主催し、米国外では唯一香港で開催されるポップカルチャーのイベント「ComplexCon」が開催されます。

韓国の人気グループNJZ(旧NewJeans)や、アメリカのヒップホップ&トラップミュージックプロデューサーMetro Boomin(メトロ・ブーミン)といった豪華なアーティストがヘッドライナーとして登場する予定なのだとか!

また、第53回を迎える「香港アートフェスティバル(香港藝術節)」では、オペラ、音楽、ダンス、演劇、中国伝統芸能など、125以上の公演が行われ、関連イベントや教育プログラムを含めると300以上のプログラムが用意されているとのこと。
今年の注目演目には、ビゼーの「カルメン」、チェコ国立バレエ団による「ラ・シルフィード」、坂本龍一+高谷史郎(ダムタイプ)による「TIME」、そしてバレエダンサーのルドルフ・ヌレエフを称える「ヌレエフ・ガラ」などがラインナップされています。

こちらも見逃せない!文化芸術拠点での期間限定特別企画展

3月の香港では、街に点在する文化芸術拠点で期間限定の特別企画展も複数開催しています。

ビクトリア・ハーバー沿いに位置する西九龍文化地区には、2023年に世界で最も多く訪問された美術館トップ20にランクインしたアジア最大級のヴィジュアル・カルチャー美術館『M+』と『香港故宮文化博物館』があります。

2025年3月15日(土)から7月13日(日)まで『M+』にて「香港ジョッキークラブシリーズ:ピカソ─アジアとの対話」展が開催。
本展では、パリ国立ピカソ美術館が所蔵する60点以上のピカソ作品に加え、田名網敬一など、M+コレクションのアジアおよびアジア系アーティストの作品が展示されるのだそう。
リー・ミンウェイ《砂のゲルニカ》 2006年~現在 2015年、台北市立美術館(台湾)にて開催された展覧会「リー・ミンウェイとその関係展」 におけるパフォーマンスの様子 画像提供: 台北市立美術館およびM+(香港)
2025年3月8日(土)〜7月13日(日)は、2014年に東京・森美術館で個展を行った台湾出身のアーティストの個展「リー・ミンウェイ:砂のゲルニカ」展が開催。
ピカソの「ゲルニカ」を砂で再現した大規模なインスタレーションが展示され、特別なパフォーマンスも行われるとのこと。
「紫禁城とヴェルサイユ宮殿——17・18世紀の中仏交流」 ©香港故宮文化博物館
2025年3月19日〜6月18日は、「流動する饗宴——中国の飲食文化」展が香港故宮文化博物館で開催。
中国の5000年にわたる食文化を体験できる貴重な機会を提供します。

また、同期間(2024年12月18日〜2025年5月4日)に開催中の「紫禁城とヴェルサイユ宮殿——17・18世紀の中仏交流」展では、150点の歴史的遺産を通じて、科学、工芸、芸術、文化、哲学における中国とフランスの交流を紹介しています。
セザンヌとルノワールの世界—オランジュリー美術館・オルセー美術館の名作展 画像提供:康樂及文化事務署
2025年1月17日〜5月7日は、「セザンヌとルノワールの世界—オランジュリー美術館・オルセー美術館の名作展」が香港藝術館(HKMoA)にて開催中。
アジア初の巡回展として香港向けに特別にアレンジされた内容によって、新鮮な体験を楽しめるのだそう。

「香港スーパー・マーチ」を祝う香港

アート愛好家、トレンドセッター、スポーツファン、家族旅行者など、あらゆる人が楽しめるプログラムを提供する「香港スーパー・マーチ」。多彩なアートイベントやスポーツイベントを通して、より香港の魅力を感じることができる機会です。ぜひエネルギッシュな香港の空気を体感しに、足を運んでみてはいかがでしょう。

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