【レポ】中高生が「生理痛」と向き合うきっかけに!“ロキソニン”の第一三共ヘルスケアが特別授業を開催
「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」を主催する第一三共ヘルスケアが、港区南麻布にある広尾学園の中高生を対象に「生理痛について”学び・考える授業”」を実施。生理痛に向き合うきっかけづくりを目的とした本授業では、男女計26名の生徒が参加し、産婦人科医の高尾美穂先生によるセミナーやワークショップなどが行われました。当日の様子についてレポートします。
「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」とは?
「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」は、生理痛を経験する中高生の多くが学校生活に支障をきたしながらも生理痛を我慢しているという実態を受けて、ティーン世代がなるべく早い段階で生理・生理痛の正しい情報に触れることを目指し、2024年3月よりスタートしたプロジェクトです。
生理痛について学び・考える授業やワークショップを実施するほか、生理・生理痛の保健教材を展開するなどさまざまな活動を行っています。
生理痛について学び・考える授業やワークショップを実施するほか、生理・生理痛の保健教材を展開するなどさまざまな活動を行っています。
生理痛を経験するほとんどの中高生が、その症状を我慢
特別授業の冒頭では、第一三共ヘルスケア ブランド推進本部広告宣伝グループ 鈴木佳那子さんによる挨拶が行われ、「みんなの生理痛プロジェクト」の説明や高校生の生理痛に関する調査結果が発表されました。
調査では、生理の経験があり生理痛を感じたことのある高校生122名のうち96.7%が、「学校生活に(生理痛が)悪い影響を与えたと感じた時、その症状を我慢したことがある」と回答。すぐに保健室へ行けない、単位のために休めないなどの理由が述べられました。
調査では、生理の経験があり生理痛を感じたことのある高校生122名のうち96.7%が、「学校生活に(生理痛が)悪い影響を与えたと感じた時、その症状を我慢したことがある」と回答。すぐに保健室へ行けない、単位のために休めないなどの理由が述べられました。
生理痛で鎮痛薬を何度も飲むと薬が効かなくなる?
広尾学園の生徒3名がファシリテーターを務めた今回の特別授業。まずは場を和ませるアイスブレイクから。「生理痛で鎮痛薬を何度も飲むと薬が効かなくなる?」という○×クイズが行われ、生徒たちがグループに分かれて話し合います。
生徒たちの回答は○×それぞれ分かれる結果に。果たして正解は...「×」。決められた用方・容量を守って使えば薬は効きづらくなることはないとのこと。
同クイズを広尾学園生徒46名に対して事前に実施したところ、生理の経験者で正解した割合が24%、非経験者においては正解者ゼロという結果に。このことから、生理痛と薬について正しい知識が浸透していない現状がわかります。
生徒たちの回答は○×それぞれ分かれる結果に。果たして正解は...「×」。決められた用方・容量を守って使えば薬は効きづらくなることはないとのこと。
同クイズを広尾学園生徒46名に対して事前に実施したところ、生理の経験者で正解した割合が24%、非経験者においては正解者ゼロという結果に。このことから、生理痛と薬について正しい知識が浸透していない現状がわかります。
生理の痛みに病名がつく時代に。だからもっと対策を
セミナー講師として登壇したのは、産婦人科医・医学博士・産業医であり、女性のための統合ヘルスケアクリニック「イーク表参道」副院長の高尾美穂先生。生理や生理痛の仕組み、生理周期と女性を巡る1か月について、月経困難症(PMS)のことなどを詳しくわかりやすく解説いただきました。
印象的だったのは、「皆さんの親御さん世代は『生理は病気じゃないから我慢する時代』だったけれど、今は『生理の時の痛みに月経困難症(PMS)という病名がつく時代』になったんだよ」という高尾先生の言葉。
月経困難症(PMS)は生理に随伴して起こる病的症状で、日常生活に支障をきたす状態であれば認められるそう。「病名がつくと対策しやすい。何か生理痛への対策をするアクションにつながったらいいなと思います」と高尾先生は話しました。
印象的だったのは、「皆さんの親御さん世代は『生理は病気じゃないから我慢する時代』だったけれど、今は『生理の時の痛みに月経困難症(PMS)という病名がつく時代』になったんだよ」という高尾先生の言葉。
月経困難症(PMS)は生理に随伴して起こる病的症状で、日常生活に支障をきたす状態であれば認められるそう。「病名がつくと対策しやすい。何か生理痛への対策をするアクションにつながったらいいなと思います」と高尾先生は話しました。
間違えると効きづらくなる?鎮痛薬は服用タイミングが重要
生理痛への具体的な対処法として高尾先生は、「①体を温めること」「②体を動かすこと」「③市販の鎮痛薬を試すこと」「④婦人科に相談する」の4つを提案。中でも、鎮痛薬は痛みを感じたら”なるべく早く”服用することが大切だと強調しました。痛みを我慢していると、正しい効き目を感じにくくなるといいます。
これまでは薬が効いたのに今回は効きが悪いなどと感じた時は、服用タイミングが遅かった、もしくは痛みの原因となる病気があり悪化していることも考えられるそう。生活する上で困っていることがあれば、婦人科へ相談する選択肢も考えてほしいとのことでした。
これまでは薬が効いたのに今回は効きが悪いなどと感じた時は、服用タイミングが遅かった、もしくは痛みの原因となる病気があり悪化していることも考えられるそう。生活する上で困っていることがあれば、婦人科へ相談する選択肢も考えてほしいとのことでした。
質疑応答やワークショップでは一人ひとりが生理に向き合う姿が
高尾先生への質問タイムでは、「生理中に肩コリがひどくなります。なぜですか?」「受験生の友人が、受験のために生理を止めたと言っていました。そんなことができるのでしょうか?」などさまざまな角度から質問が寄せられました。
ある生徒からは「(セミナー資料を見ながら)ホルモンの変化に合わせて、排卵期に体温が上がったり変化するのはなぜですか?」という質問があり、高尾先生は妊娠と体温の関係や基礎体温の計り方にも言及。「基礎体温を計ることで、生理日や排卵日を予測できます。自分のサイクルを知る一つの方法になりますよ」と話しました。
ある生徒からは「(セミナー資料を見ながら)ホルモンの変化に合わせて、排卵期に体温が上がったり変化するのはなぜですか?」という質問があり、高尾先生は妊娠と体温の関係や基礎体温の計り方にも言及。「基礎体温を計ることで、生理日や排卵日を予測できます。自分のサイクルを知る一つの方法になりますよ」と話しました。
授業の終わりには、「仲のいい友達が生理痛でつらそうにしていたらどうする?」というお題でワークショップが行われ、生徒一人ひとりが自分ごととして真剣に考える姿が。授業終了時間が迫り駆け足で進行するほど、全体を通して内容の濃い時間となったようでした。