楽天×福岡県福智町の共同取り組みイベント「パラスポ体験パーク by Rakuten」開催
更新日:2024/12/25 15:57
楽天グループ株式会社と「共に生きるまちづくり計画」を推進している福岡県福智町が、12月15日にスポーツにおけるダイバーシティの取り組みとして「パラスポ体験パーク by Rakuten」を開催。国際的なスポーツ大会でも活躍するパラアスリー2選手が参加し、小・中学生55名と4種のパラスポーツを体験したイベントの内容をご紹介します。
小・中学生55名がパラアスリートの選手とともに4種のパラスポーツを体験
12月15日、楽天グループ株式会社と「共に生きるまちづくり計画」を推進している福岡県福智町が、スポーツにおけるダイバーシティの取り組みとして、小学生・中学生を対象にパラスポーツの体験などができる「パラスポ体験パーク by Rakuten」を福智町の金田体育館で開催。
このイベントでは、パラスポーツに興味・関心がある小・中学生55名が参加し、国際的なスポーツ大会でも活躍するパラアスリートの永盛楓人選手と木村和平選手の2名とともに、一緒に様々なパラスポーツを体験しました。
このイベントでは、パラスポーツに興味・関心がある小・中学生55名が参加し、国際的なスポーツ大会でも活躍するパラアスリートの永盛楓人選手と木村和平選手の2名とともに、一緒に様々なパラスポーツを体験しました。
金田分館で行われた開会式では、はじめに主催である楽天グループ株式会社のマーケティングディビジョングループ・スポーツ&エンターテイメント課のシニアマネージャーである新保和洋(しんぼかずひろ)さんが登壇しました。
「私たちは“スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER”をテーマに掲げて活動をしています。皆さんはダイバーシティという言葉を聞いたことがありますか?“多様性”と訳されることが多いのですが、人種や性別、障がいの有無など、色々な違いを持った人たちが共存していくという意味の言葉です。私たちはこの世界の実現を目指したいと思っています。今日はこのあとパラスポーツに挑戦しますが、皆さん怪我には気をつけて楽しんでいってください」とコメント。
「私たちは“スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER”をテーマに掲げて活動をしています。皆さんはダイバーシティという言葉を聞いたことがありますか?“多様性”と訳されることが多いのですが、人種や性別、障がいの有無など、色々な違いを持った人たちが共存していくという意味の言葉です。私たちはこの世界の実現を目指したいと思っています。今日はこのあとパラスポーツに挑戦しますが、皆さん怪我には気をつけて楽しんでいってください」とコメント。
続いて、福岡県福智町の黒土孝司(くろつちこうじ)町長が登壇。
「今回は楽天さんがパラスポーツに特化したものとしては初開催となるイベントをここ福智町で開催してくれます。スポーツは、ハンデを抱えている方でも誰でもできる、ということを今日体験してもらいます。また、今回のような機会を今後も続けてまいりたいと思います。今日は少し寒いですが、お昼には郷土料理のすいとんも用意していますので、体を温めながら楽しんでください」と挨拶しました。
「今回は楽天さんがパラスポーツに特化したものとしては初開催となるイベントをここ福智町で開催してくれます。スポーツは、ハンデを抱えている方でも誰でもできる、ということを今日体験してもらいます。また、今回のような機会を今後も続けてまいりたいと思います。今日は少し寒いですが、お昼には郷土料理のすいとんも用意していますので、体を温めながら楽しんでください」と挨拶しました。
パラアスリートの木村和平選手と永盛楓人選手が登場
開会の挨拶に続き、一緒にイベントを盛り上げてくれるパラアスリートの木村 和平(きむらかずへい)選手と、永盛楓人(ながもりふうと)選手が登場し自己紹介を行いました。
まず、木村選手は「私には視覚障がいがあり、“弱視”と言って矯正視力が上がらない、眼鏡をかけても視力が良くならない病気です。ですので、何となく皆さんが目の前に座っているのはわかりますが、お顔はまったく見えていない状態です。パラサイクリングは聞いたことがないかもしれませんが、障がいのある方の自転車競技です。その中でもいくつかの種類があり、僕の場合は視覚障害ですが、ほかにも脚が片脚の選手がいらしたり、麻痺があったりとか、手を使ってハンドバイクに挑戦されている方などがいます。目が見えないのにどうやって自転車に乗るんだろう?と思われる方も多いと思いますが、“パイロット”という目が見える人が2人乗り自転車の前側に乗り、2人で息を合わせて挑戦しています。今日はゲームを通して体験していただけるので、是非2人で息を合わせて頑張ってください」とコメント。
まず、木村選手は「私には視覚障がいがあり、“弱視”と言って矯正視力が上がらない、眼鏡をかけても視力が良くならない病気です。ですので、何となく皆さんが目の前に座っているのはわかりますが、お顔はまったく見えていない状態です。パラサイクリングは聞いたことがないかもしれませんが、障がいのある方の自転車競技です。その中でもいくつかの種類があり、僕の場合は視覚障害ですが、ほかにも脚が片脚の選手がいらしたり、麻痺があったりとか、手を使ってハンドバイクに挑戦されている方などがいます。目が見えないのにどうやって自転車に乗るんだろう?と思われる方も多いと思いますが、“パイロット”という目が見える人が2人乗り自転車の前側に乗り、2人で息を合わせて挑戦しています。今日はゲームを通して体験していただけるので、是非2人で息を合わせて頑張ってください」とコメント。
続いて、永盛選手は「私は視覚障害の中でも“全盲”といわれるまったく光が見えていない状態で、完全に真っ暗で皆さんのお顔も見ることができません。今日はアイマスクで目隠しをしてサッカーをしていただきます。目隠しをすることでボールの位置等が全くわからなくて心配だと思いますが、シャカシャカと音が鳴るボールを使いますので、音をしっかりと聞いてボールの位置を確認したり、目の見えるスタッフの声も頼りにコミュニケーションを取っていただきながら体験していただきます」と話しました。
まずは、参加者同士でペアを作りストレッチからスタート
自己紹介を終えると、参加者は近くの参加者とペアを作りストレッチを実施。
ストレッチはペアのうち1人がアイマスクを着用し、アイマスクをしていない参加者は木村選手と永盛選手の見本を基に、言葉だけでどんなストレッチを行っているかパートナーに内容を伝えます。
ストレッチはペアのうち1人がアイマスクを着用し、アイマスクをしていない参加者は木村選手と永盛選手の見本を基に、言葉だけでどんなストレッチを行っているかパートナーに内容を伝えます。
会場からは、「え!どうやって伝えるの?」や「言葉で伝えるのって難しい」などの声が聞こえましたが、参加者と一緒にストレッチを行い開会式が無事に終了すると、金田分館からメイン会場である金田体育館に参加者が全員移動して、さっそく4種のパラスポーツに挑戦しました。
興味のある種目に自由に参加!2人1組で挑戦する「パラサイクリング」
「パラサイクリング」は、2人1組で挑戦し、2人で息を合わせて「手漕ぎ機」を回すことで前方のモニターに表示されている景色が前進し、モニター内で落ちてくるアイテムを、速度を調整しながら拾うことでポイントを獲得できるゲームです。
2人で息を合わせて速度調整をすることが攻略のカギとなるため、参加者は一生懸命声を掛け合いながら体験し、「一緒に参加した友達と速度を合わせたりするのが難しくてもう一回挑戦したい!」「すごく楽しかった」などの声がありました。
実際の競技用車いすに乗って体験する「車いすテニス」
車いすテニス体験は、参加者が実際の競技用車いすに乗って「進む」「曲がる」「打つ」等の車いすテニスで必要な技術を一通り体験。
体験した参加者は「思っていたよりも車いすを動かすのが難しかった」「以前一度体験したことがあって2回目だった。慣れるまで大変だったけど、一番楽しかった!」と話していました。
目隠ししながらドリブルをする「ブラインドサッカー®」
ブラインドサッカー® は、2人1組で1人はアイマスクで目隠しをしながらドリブルをし、1人は実際の競技のように声を掛けて誘導して実際にゴールに向かってシュートを打つまでを体験。
体験した参加者からは「目隠しした状態でドリブルするのは怖かった」「何度か挑戦させてもらって、ちゃんと蹴ることができてゴールできたのが嬉しかった」などの声が。
椅子に座ってこん棒をイメージしたアイテムを投げる「こん棒投」
椅子に座ってこん棒をイメージしたアイテムを投げるこん棒投は、投げる前に飛距離を宣言して、その距離になるべく近づけることでポイントが得られる仕組みで、参加者は自分に合った投げ方を探しながら挑戦。
体験した参加者からは「座った状態で投げるのはなかなか力が入らなくて難しかった」「なかなか狙った場所に投げることができなくてもっと挑戦したい」などのコメントが届いたとのこと。
体験した参加者からは「座った状態で投げるのはなかなか力が入らなくて難しかった」「なかなか狙った場所に投げることができなくてもっと挑戦したい」などのコメントが届いたとのこと。
予想以上の盛況ぶり!福智町パラスポーツクイズ大会も実施
会場では、パラスポーツの体験とともにパラスポーツや福智町と楽天グループの取り組みに関わるクイズ大会も実施されました。
設置されたモニターに表示された問題に対して、参加者は二次元コードをスマートフォンで読み込むか、席に設置された回答ボタンを押すことで回答ができ、正解数を競いました。
設置されたモニターに表示された問題に対して、参加者は二次元コードをスマートフォンで読み込むか、席に設置された回答ボタンを押すことで回答ができ、正解数を競いました。
クイズは全12問で、問題がモニターに表示されると参加者は一様に周りを気にしながら我先にとスマートフォンや回答ボタンを操作し、参加者以外に見学者もたくさん訪れて「私も参加したいです!」などの声を上がったため、急遽実施を予定していなかった時間に追加で開催するほど盛況に。
参加者は「もっとクイズに答えたかった!」や「勉強になって面白かった!」などと話していました。
参加者は「もっとクイズに答えたかった!」や「勉強になって面白かった!」などと話していました。
「すいとん隊」によるすいとんや地元のお弁当屋さんからのランチ提供も!
また、当日ランチタイムには地元のメンバーの「すいとん隊」が提供する福智町の郷土料理「すいとん」とお弁当が振る舞われました。
当日の気温は7度とあって、温かいすいとんを食べた参加者からは「冷えてきたところなので体に染みる」「久しぶりに食べることができて懐かしい感じがする」などと話し、熱々の地元ごはんで午後のスポーツ体験に向けて英気を養いました。
当日の気温は7度とあって、温かいすいとんを食べた参加者からは「冷えてきたところなので体に染みる」「久しぶりに食べることができて懐かしい感じがする」などと話し、熱々の地元ごはんで午後のスポーツ体験に向けて英気を養いました。
来場者全員で一枚のアートを作成するワークショップも実施!
午後のパラスポーツ体験が 時間ほどで終了すると、最後に参加者全員でアートを作るワークショップを実施。
金田体育館に設置された大きな台紙に全員で色を加えてデザインをし、出来上がった作品が参加者の前に公開されると一斉に歓声が。
金田体育館に設置された大きな台紙に全員で色を加えてデザインをし、出来上がった作品が参加者の前に公開されると一斉に歓声が。
参加者からは「考えて色付けしたので完成したデザインがとても素敵で感動した」「みんなで一つの物を作ることができて嬉しかった」「このデザインの中に自分も参加できてよかった」などのコメントがあり、その後は参加者全員の想いが形となったアートの前で記念撮影も実施されたそうです。
イベントの最後には2名の選手からのコメントも。
イベントの締めには、参加者に対してアドバイスや一緒に盛り上げてくれた木村和平選手と永盛楓人選手から一日を振り返ったコメントが届きました。
木村選手は「言葉だけで伝えるってすごく難しいことだと思うのですが、皆さんがすごく楽しんでくれているので僕も嬉しくなりました。手漕ぎのパラサイクリングを体験してもらった際にも、皆ワイ
ワイ楽しく参加してくれている姿を見て元気をもらうことができました」とコメント。
木村選手は「言葉だけで伝えるってすごく難しいことだと思うのですが、皆さんがすごく楽しんでくれているので僕も嬉しくなりました。手漕ぎのパラサイクリングを体験してもらった際にも、皆ワイ
ワイ楽しく参加してくれている姿を見て元気をもらうことができました」とコメント。
そして、永盛選手は「今日はまず目隠しをした状態でストレッチに挑戦してもらい、言葉で伝える難しさを体験してもらえたと思うのですが、皆さんすごく積極的にトライしていて感動しました。体育館ではブラインドサッカー体験のデモンストレーションをさせていただきましたが、皆さんの吸収の早さに驚かされました。今後も皆さんには色々なことを体験して吸収してもらいたいです」と語りました。
イベント概要
「パラスポ体験パーク by Rakuten」
開催日程:2024年12月15 日(日)11:00~16:00
開催場所:金田体育館・金田分館
住所:福岡県田川郡福智町金田1153番地1
参加者:小・中学生55名
参加費:無料
体験したパラスポーツ:タンデムサイクリング/ブラインドサッカー/車いすテニス/こん棒投
※各スポーツは初心者でも参加しやすいようにアレンジされています。
【スケジュール】
10:00~11:00受付
11:00~11:30 オープニング
11:30~13:30 パラスポーツ体験
13:30~14:30 昼食
14:30~16:00 ワークショップ
【参加パラアスリートプロフィール】
永盛 楓人(ながもり ふうと)選手(ブラインドサッカー)
2001年生まれの茨城県ひたちなか市出身。
楽天ソシオビジネス所属のブラインドサッカー日本代表強化指定選手で、2016年9月に社会人チーム「free bird mejirodai」に加入。
2023年2月にブラインドサッカー日本代表強化指定選手に初選出され、同年の「IBSAワールドグランプリ」や「杭州2022アジアパラ競技大会」に出場。
また、「LIGA.iブラインドサッカートップリーグ2023」では最優秀選手賞を獲得し、「パリ2024パラリンピック競技大会」にも日本代表として出場。
木村和平(きむらかずへい)選手(パラサイクリング)
1996年生まれの北海道帯広市出身。
楽天ソシオビジネス所属のパラサイクリングMBクラス(視覚障がい)日本代表選手で、2018年「UCI世界選手権大会 パラサイクリング・トラック」で国際大会に初参戦以降、数々の大会で好成績を残す。「2022年トラック世界選手権」(フランス)で日本新記録を出し、「2023アジア選手権トラック」では出場3種目すべてで金メダルを獲得。
また、「パリ2024パラリンピック競技大会」の1kmTTでは6位入賞を果たす。
開催日程:2024年12月15 日(日)11:00~16:00
開催場所:金田体育館・金田分館
住所:福岡県田川郡福智町金田1153番地1
参加者:小・中学生55名
参加費:無料
体験したパラスポーツ:タンデムサイクリング/ブラインドサッカー/車いすテニス/こん棒投
※各スポーツは初心者でも参加しやすいようにアレンジされています。
【スケジュール】
10:00~11:00受付
11:00~11:30 オープニング
11:30~13:30 パラスポーツ体験
13:30~14:30 昼食
14:30~16:00 ワークショップ
【参加パラアスリートプロフィール】
永盛 楓人(ながもり ふうと)選手(ブラインドサッカー)
2001年生まれの茨城県ひたちなか市出身。
楽天ソシオビジネス所属のブラインドサッカー日本代表強化指定選手で、2016年9月に社会人チーム「free bird mejirodai」に加入。
2023年2月にブラインドサッカー日本代表強化指定選手に初選出され、同年の「IBSAワールドグランプリ」や「杭州2022アジアパラ競技大会」に出場。
また、「LIGA.iブラインドサッカートップリーグ2023」では最優秀選手賞を獲得し、「パリ2024パラリンピック競技大会」にも日本代表として出場。
木村和平(きむらかずへい)選手(パラサイクリング)
1996年生まれの北海道帯広市出身。
楽天ソシオビジネス所属のパラサイクリングMBクラス(視覚障がい)日本代表選手で、2018年「UCI世界選手権大会 パラサイクリング・トラック」で国際大会に初参戦以降、数々の大会で好成績を残す。「2022年トラック世界選手権」(フランス)で日本新記録を出し、「2023アジア選手権トラック」では出場3種目すべてで金メダルを獲得。
また、「パリ2024パラリンピック競技大会」の1kmTTでは6位入賞を果たす。