シニアマッチングが心身に与える影響は?超楽長寿×高知大学医学部が共同研究を開始

50歳以上の男女を対象としたシニアマッチングが孤独・孤立による心身に与える影響を科学的に検証するため、社会的孤立・孤独解消に関する事業を展開している超楽長寿株式会社と高知大学医学部が共同研究を開始。50歳以上に特化した医師監修マッチングサービス「ハハロル」を使用し、マッチングサービスの有用性の証明の第一歩として研究が進められていくとのこと。

シニアマッチングを通じた50歳以上の孤独・孤立解消を検証!

社会的孤立・孤独解消に関する事業を展開している超楽長寿株式会社と高知大学医学部が、50歳以上の男女を対象としたシニアマッチングが孤独・孤立による心身に与える影響を科学的に検証するため、共同研究を開始します。

この研究は、「ハハロル」の開発企業である超楽長寿株式会社と高齢単身世帯比率が日本で最も高い高知県(※4)にあり、代表・物部氏の出身大学でもある「高知大学医学部デジタルヘルス学講座」の共同研究で、3ヶ月間の間に定期的なオンラインアンケートを実施。

50歳~79歳の独身者・交際相手がいない一人暮らしの男女を対象に、マッチングサービス利用前後の心身の状態を比較することで、孤独感、健康状態、精神状態などの変化を分析し、日本語版UCLA 孤独感尺度(第3版)での回答を集結する他、WHO-5 精神的健康状態表も活用し、孤独や健康状態に関する質問も行う予定とのこと。

また、医者との聞き取りインタビューで​​深掘り調査をし、主観的評価と客観的評価、専門的視点を網羅したデータを収集していくそうです。

超高齢社会に突入した日本において、孤立・孤独の心身への影響が取り沙汰されている中で、実際には“慢性的な孤独感”は、1年あたりの死亡率を26%高める(※1)と言われており、深刻化していることが今回の実証実験の背景と目的なのだとか。

また、日本の高齢者の4人に1人が孤立を経験(※2)していることが世界でもトップの水準となっている一方で、“社会との繋がりの種類が多いこと”は禁煙や運動よりも長寿に効果的(※3)という事実も。

このような背景から、50歳以上に特化した医師監修マッチングサービス「ハハロル」を通じて、50歳以上の独身者が気軽に交流できる場を提供することで、孤独・孤立の解消を目指しているそうです。

そして今回の共同研究では、50歳以上の方のインターネットを通じた出会い“シニアマッチング”が、利用者の孤独・孤立指標にどのような変化をもたらすのかを検証することで、マッチングサービスの有用性の証明の第一歩となればと考えているとのこと。

検証で使用する「ハハロル」は、人生経験で出会う“価値観マッチング”やプロフィール設定などを補助してくれる“AIアドバイザー”など、50代ならではの設計で最適な相手を促し、自分と相性の良い恋人や友達を探すことが可能なマッチングサービスなのだそう。

今後の「ハハロル」サービス改善はもちろんのこと、この検証で得られた研究結果をもとに、孤独・孤立の社会課題解決にも寄与していくとのことです。

※1:ロバート・ウォールディンガー、マーク・シュルツ「グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない」
※2:内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」
※3:Holt-Lunstad J, Smith TB, Layton JB. Social relationships and mortality risk: A meta-analytic review. PLoS Medicine 2010; 7(7): e1000316.
※4:総務省統計局「国勢調査結果」

超楽長寿株式会社、代表取締役医師の物部真一郎氏のコメント

今回の共同開発に関して、超楽長寿株式会社の代表取締役兼医師である物部真一郎氏によるコメントはこちら。

「精神科医の立場から、孤独・孤立は心身に大きな影響を与える深刻な問題だと考えています。
この研究は、そのメカニズムを解明し、高齢者の孤独・孤立という社会問題に対して、科学的な根拠に基づいた解決策を提示する重要な第一歩となると考えております。
私たちは「ハハロル」を通じて、より多くの方々に笑顔とつながりを届け、いきいきとした生活を送っていただくことを目指しています。
今回の研究成果を活かし、今後も孤独・孤立の解消のためのサービス改善・開発に積極的に取り組んでまいります。」と語っています。

【プロフィール】
2010年高知医科大学卒業後、精神科医として勤務し、2015年スタンフォード経営大学院卒業(MBA)。
2014年エクスメディオ社創業、オンライン診療サービス「ヒフミル君」「ヒポクラ」開発・運営し、2019年に同社を売却後、2020年代表退任。
2023年超楽長寿株式会社設立して代表取締役医師就任し、現在はCBCテレビ「ゴゴスマ-GO GO!Smile!-」のコメンテーターを担当。
また、「精神科医、MBA(Stanford GSB class of 2015)」「高知大医学部 特任准教授(病院経営プログラム)」「日本スタンフォード協会 理事」「日本医療ベンチャー協会理事」といった肩書を持っています。

検証概要

【対象者】
年齢:50歳~79歳
性別:男女
婚姻状況:独身かつ交際相手がいない
居住状況:一人暮らし
日本語版UCLA 孤独感尺度(第3版)において、孤独感が中立的な人
調査期間:3ヶ月間
【調査内容】
「ハハロル」を利用しながら、定期的にトラッキング(オンラインアンケートや医師とのインタビュー)を行い、日本語版UCLA 孤独感尺度(第3版)、WHO-5 精神的健康状態表、など医学的に立証されている指標を用いて、心身への影響状態をトラッキングしていきます。

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