【レポ】人気ディレクター・黒石奈央子が手掛ける新ブランド『シス』誕生。モードビジネスアイテムを販売

青山商事株式会社が展開する『SUIT SQUARE（スーツスクエア）』が、『AMERI（アメリ）』『Ameri VINTAGE（アメリヴィンテージ）』のディレクター兼CEO 黒石奈央子（くろいしなおこ)さんを起用した新ブランド『CIS.（シス）』を立ち上げました。EC先行販売は2024年9月17日（火）から、スーツスクエアなど計15店舗での店頭販売は9月20日（金）から開始。

9月11日（水）に開催された説明会では、『CIS.』のディレクターを務める黒石奈央子さんより、ブランド説明とアイテムが紹介されました。あわせて、同年2月に誕生したメンズブランド『GOOVI（グービ）』のディレクターを務めるファッションクリエイターの高田朋佳さんより秋冬の新作発表も行われました。

今回の起用にあたり「普段スーツとは無縁だった、私だからこその視点で、新境地に挑みたい」と話す、黒石さん。商品開発をする上では、キッチリ感はあるけれど、“私服で着てもおしゃれでオンオフ楽しめる” を意識して作られたのだそう。

ブランド名は “Classic.Innovative.Stylish”の頭文字が由来で、コンセプトは “rules for fashion、enjoy with rules“。ビジネスウエアという形式的なルールにとらわれず、あえてルールを楽しむようなモードビジネスアイテムにしているといいます。

アイテムはジャケットやジレ、パンツ、スカートなどに加えてワンピースやシャツ、パスケースなどの展開。仕事での着用はもちろん、夜の食事会やプライベートでも着回しやすいデザインが特徴です。

アイテムに対し「一見普通かと思いきや、女性らしい丸みを帯びた部分があったりと、ディテールにこだわっています。オンでもオフでも着られるように、“メニーウェイ” を大切にしていますね」と話す黒石さん。

カーブを描いた特徴的なフロントデザインのジャケットについては、「実はSとCの形になっており、ロゴをモチーフにしたデザインなんです。派手すぎないですが、こういうさりげない工夫が嬉しいと思う。マシンウォッシャブルができるのも、同ブランドだからこそ叶えられました」と、その魅力を語りました。

ボタンレスにすることでサッと羽織ることのできる機能性も。またロング丈とミディアム丈のスカートは、単品でも着られるほか、レイヤードスタイルでの着こなしも楽しめるのだそう。

このほか、裏地の配色やステッチにもこだわったベスト、デニムにも合わせやすい堅苦しさをなくしたジャケット、肩の落とし具合を調節できるタンクトップつきのシャツなど、黒石さんならではの視点で作られたアイテムが多数。

「スーツスクエア」として初めてビスチェも企画。ビスチェは着用するだけで目線が上がり、スタイルアップ効果があることから、コーディネートアイテムとしても注目の一着です。

説明会では、今年の2月より『SUIT SQUARE（スーツスクエア）』から展開された、ドレスカジュアルブランド『GOOVI（グービ）』の秋冬コレクションも発表。ブランドディレクターである、高田朋佳さんによる商品説明が行われました。

『GOOVI』は、「THE SUIT COMPANY」から「SUIT SQUARE」への屋号変更に伴う戦略のひとつとして誕生。国産素材にこだわり、上質な天然繊維で“永く着られる”品質とデザインを兼ね備え、日本の美意識に基づいた世界品質のドレスカジュアルアイテムを展開しています。

この秋冬コレクションでは、『日本の庭園』をイメージした上品なベージュ、ライトグレーのカラーをベースに、季節の風景が息づく樹々のグリーン、紅葉のオレンジ、夕陽のレッドを差し色に用いて、日本の「美」を表現しているのだそう。

商品は、尾州地域（一宮市）、備中備後地域（倉敷市、福山市）、遠州地域（浜松市）、播州地域（西脇市）など、国内の優れた職人が手掛けるこだわりの日本素材を厳選。

英国生地のようなハリコシに優れた風合いのある「尾州産生地」を採用したコートも新たに発売されました。

説明会後に開催されたローンチパーティーでは、『CIS.』と『GOOVI』の 2ブランドの新作を展示。シャンパンやモクテル、オリジナルスイーツも用意されました。

人気ディレクターによる新しいブランドの誕生と、こだわり尽くされた上質なアイテムの数々に、ゲストは興味津々。大盛況のうちにイベントは終了しました。