【レポ】ロキソニン×品川女子学院がワークショップを開催。ティーン世代が抱える生理に関する悩みとは

更新日:2024/08/30 13:38
「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」中高生保護者向けセミナー・ワークショップが、8月25日に東京・品川女子学院で行われ、品川女子学院保護者41人が参加。ワークショップを通じ、保護者は、生理痛に関するさまざまな知識を深めました。本記事ではイベントの様子をレポートします。

ロキソニン×品川女子学院がワークショップを開催

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みんなの生理痛プロジェクトは、2023年3月、つらい生理痛に速くよく効く「ロキソニンSプレミアムファイン」の発売に合わせてスタート。
「生理痛と正しく向き合える社会へ」をコンセプトに、石原さとみさんを起用したブランドメッセージ広告をはじめとして、性別を問わず一人でも多くの方に生理痛と正しく向き合ってもらうための活動に取り組んでいます。

その翌年となる2024年3月には、生理痛経験のある高校生の多くが学校生活に支障をきたしながらも生理痛を我慢している実態を受け、ティーン世代が性別に関係なく、なるべく早い段階で生理・生理痛の正しい情報に触れることを目的とした「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」が、始動しました。
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今回のワークショップは、生理痛について“学び・考える授業”を実施する品川女子学院の協力を得て、学生の保護者が、生理・生理痛に悩む生徒の実情や、生理痛の原因や症状、つらさには個人差があること、適切な対処の大切さを知った上で、子どもや自身、身近な人に対して出来ることを考えるきっかけにしてほしいという思いが込められています。

「生理」というデリケートな題材に、少し緊張感が漂う会場。
そんな空気を司会の品川女子学院 有志生徒団体 CLAIR.(クレア)が、明るくあいさつをすることで和ませます。
生理について正しい知識と理解を広げるために活動しているCLAIR.(クレア)は、積極的に、学生が抱える生理痛の悩みについて、保護者に理解をしてもらおうと懸命に話します。

そんな学生の姿に、保護者だけではなく、セミナー講師も笑みをこぼしました。
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その後、プロジェクトの主催者・土合桃子さんがCLAIR.からバトンを受け取ります。土合さんは、学生や保護者をしっかりと見つめ、生理痛を我慢している人の割合を大人と高校生別にグラフで明かします。
重い軽いなどの症状の差はあれど、生理痛を我慢している人の割合が多いということ自体は、認知していた保護者も多くいた様子でした。しかし、生理痛を我慢している人の割合が、大人よりも高校生の方が5%も多いと知る保護者は少なく、「大人の割合が多いと考えていた」と驚きの表情を浮かべていました。

そんな保護者に向けて土合さんは、10代世代がなるべく早いタイミングで生理痛について学び、考えるための取り組みを強化したり、15歳以上の高校生を中心に情報を届けている活動をしているのが「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」であることを熱弁します。
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情報の一つとして、「(生理で)休んではいけない、を変える」ために、生理や生理痛が原因で普段の授業や試験を欠席した際、取り扱い方が変化してきていることを伝えます。公立高校入試で、生理による体調不良も追試験対象になることや内申書の「欠席の記録」が廃止されることなど、セミナーに参加しなければ知ることができなかった話を聞いた保護者の様子は、時代の移り変わりを感じていたようにも見えました。
土合さんから再度バトンを受け取ったCLAIR.が、これまでの活動を紹介しました。小学生に向けたオンラインやオープンキャンパスでの講座、共学校に向けたグループワークやロールプレイなど、さまざまな活動をしているCLAIR.。

中でも、保護者が驚いていたのは、男子校に向けた講座でした。「生理」というデリケートな話題を、女性だけの悩みに治めておくのではなく、人間の悩みとして女性にも男性にもしっかりと伝え、理解してもらおうとするその前向きな姿勢に、保護者は「すごい…」と感心していました。
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アイスブレイクのクイズコーナーを終えると、続いては、産婦人科医の高尾美穂さんが生理・生理痛の仕組みについて講義を始めます。「産婦人科医」と聞き、保護者は聞き逃さんとばかりに真剣な表情で、高尾さんを見つめます。

すると、高尾さんは生理について、「うざいですよね」と笑顔で言い放ちます。その言葉に保護者は吹き出し、どこか固くなっていた空気も消え、リラックスした雰囲気の中、生理や生理痛について学んでいくことになりました。
高尾さんは、「子宮は筋肉で出来ていて、月経を排出しようとして子宮が収縮する」と、生理と生理痛の仕組みを分かりやすく身振り手振りを付けて説明します。また、生理の痛みや生理前に起こる精神的・身体的な症状である月経前症候群(PMS)も人によってさまざまであることや感じ方も違うため、他人ではなく、自分自身を知ることが大切だと話します。

また、「生理=病気ではない」という考えも改めなければならないと言います。日常生活に支障をきたす症状であれば月経困難症であり、我慢することなく、産婦人科や家族、または保健室の先生、薬局の薬剤師に相談してもらえたらと訴えました。
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全ての講義が終わり、保護者とCLAIR.はグループワークを行い、交流を深めました。積極的にコミュニケーションを図ろうとするCLAIR.と、子どものためにセミナーに参加した保護者の相性がよく、「生理」はデリケートな話題ではなくなっていました。

最後の最後まで、話は尽きることなく盛り上がり、大盛況のまま、「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」中高生保護者向けセミナー・ワークショップは幕を閉じました。

(取材・文・撮影=くまこでたまこ)

美食は人生を最大に謳歌する三大要素のひとつと信じるミーハー女。
日頃の日課といえば、トレンド情報の収集。

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