ハリー・ポッター役 平方元基へインタビュー!舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ロングラン上演中

更新日:2024/08/25 15:28
2022年7月より『TBS赤坂ACTシアター』にて上演されている舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。2024年7月からは新キャストが加わり、ロングランで上演中です。今回、ハリー・ポッター役を演じる平方元基さんに独占インタビュー!公演が始まった今の想いや、ロングランの舞台に立つ上で心がけていることを語っていただきました。

客席と舞台上がみんなで3時間40分という1公演を作っていく

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ーーいよいよ7月から平方さんがハリー・ポッター役を演じる公演がスタートしましたが、今、実際に始まってみてどのようなお気持ちでしょうか?

「いやー、もう本番やってるんだなという気持ちでやってます。
今回稽古期間が2ヶ月くらいあって、舞台上でも2週間くらい稽古期間をいただいて。普段の舞台だと、3日間くらいしか舞台稽古の期間がないですが、それよりはるかに長くしっかりとお稽古させてもらえたので、満を持して楽しく本番に向かうことができました。」

ーーでは、今はもう自分自身楽しんでハリー・ポッターを演じられているのですか?

「そうですね。ロングランなので、毎日毎日何か違うところを見つけていこうと思っています。
お客様も違えば、その日の天候も違うように、何から何までも毎日違うじゃないですか。
その日のテンションがもろにお客様から伝わってくるんですよね。
その日どういう舞台になるのかって誰も知らない状況で、客席と舞台上とみんなが一緒になって3時間40分というその回、その回を作ってるんだなっていうのをすごく感じてます。」

ハリー・ポッターとリンクするのは「自分を信じて前に進んでいく力」

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ーーハリー・ポッターというのは世界中で愛されている作品であり、知らない人はいないほどの大作ですが、その主人公であるハリー・ポッターを演じるにあたりプレッシャーなどはあったのでしょうか。

「プレッシャーって何かと比べると起きると思うんですよね。
ないのもどうかと思いますが、誰かととか、何かと比べることが全くなかったから、プレッシャーを感じることがなかったです。
どういう時にプレッシャーって感じてたんだっけっていうくらい、毎日毎日濃密に稽古していたから、それに気づいた時にはすごく濃密で豊かな稽古場だったんだなっていうのを嬉しく感じました。
正解っていうものがないからこそ、プレッシャーっていうのは起きてなくて、すごく自由な気持ちで舞台上でハリー・ポッターをやらせてもらえてます。」
ーーハリー・ポッターを演じてみて、自分とリンクしているなと思う部分はありましたか?

「良くも悪くも、何があってもハリーポッターは自分を信じて前に進んでいくじゃないですか。
すごく似ているかは分からないけど、僕も自分と自分の近しい人たちのことはすごく信頼しながら前に進んでいく人間だと思っています。
ハリーに関して言うと、信じているけど選択したものがちょっと違ったり、選んだものがそっちじゃない方が良かったんじゃないっていうものがすごく繰り返されて、19年後のお父さんになったハリー・ポッターが形成されていると思っています。
なので、父とは何ぞやみたいなところもリンクする部分ではないかなと思います。」

長丁場の舞台に立つ上で心がけているのは、積極的に作品から離れること。

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ーー今回、ロングランで1回の公演が3時間40分、さらには1日2公演とかもありますが、長丁場の舞台に立つにあたって体力作りや、何か日常で意識していることはありますか?

「体力作りは、稽古場の段階で体力を作るという時間が世界統一で組み込まれているので、その部分に関しては問題なかったです。
ですが、今回1、2週間で終わる公演ではないので、疲れを取るというところに関しては意識的にやっていかないと、その時だけ踏ん張ればいいということではうまくいかないと思います。
今日はハリー・ポッターのことをなるべく考えないとか、東京から離れたところにちょっと行ってみたり、ドライブをしてみたり。
積極的にそういう作品から離れる時間もある意味、役を新鮮にやり続けていく上で重要なことなのかなと思っています。
よく外に出ます。
劇場に入っていると太陽も浴びないし、外の空気もわからない。
だから、朝の時間に散歩をして太陽浴びているのですが、そこが唯一太陽と戯れられる大切な時間だなと思っています。」

“思い出したくなるなにか”がたくさんある舞台

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ーーどのような人に一番観に来てもらいたいでしょうか。

「公演が始まった最初の方に、小学生とか中学生くらいの子供がお父さんとお母さんとかと一緒に観に来てたんです。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は父と子の話だったりもするので、まだまだ全然問題がない、反抗期も迎えてないような子たちが、無邪気に笑ったり、泣いたり感動したりしてくれてるのがダイレクトに伝わってきました。
その後、客席を去って、あの親子は何を喋るんだろうってすごく興味が湧いて。
このハリー・ポッターとアルバス・ポッター、そこの親子関係のチグハグもやっぱり見てるわけじゃないですか。
子どもだからって難しいなと思って見てるんじゃなくて、ものすごく集中して見てくれてるのが分かった時、この苦しい親子関係の芝居を、芝居だからといって楽にやれるわけじゃないので、すごく自分自身もやっててよかったって感じています。
今じゃなくても、いつかこのハリー・ポッターの話のどこかのシーンを思い出してくれたりしたら嬉しいなっていうのは思うので、お父さんと子どもでもいい、お母さんと子どもでもいい、お子さんにも喜んで見ていただけるような舞台になっているんじゃないかなっていうのを思います。」
ーーこれから観に行く、行きたいと思っている方へのメッセージをお願いします。

「1回しか来れない方も、何回もファンで来てますって方もそうですが、1年目から先輩方が演じてこられているハリー・ポッターは、1度として同じ空気だったり、同じ色合いだったり、同じ舞台になったことは多分ないと思うんです。
僕も今日はどんな旅になるんだろうと思って登場しているので、今日しか見れない舞台との出会いっていうのを楽しみに劇場に来てくれると僕たちもやりがいがあるし、伝えがいがあります。
きっと何か大きなものじゃないと思うんですけど、思い出したくなる何かがたくさんある舞台になっていると思うので、そういうところを見つけに来てくれたら嬉しいなと思います。」

平方元基さんプロフィール

<プロフィール >
1985年12月1日生まれ。福岡県出身。 2008年俳優デビュー。 11年『ロミオ &ジュリエット』ティボルト役でミュージカルデビュー。以降、グランドミュージカルを中心に活躍の場を広げて いる。主な出演作に、舞台 :『生きる』、『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』、『マドモアゼル・モー ツァルト』、『王家の紋章』、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』、『ローマの休日』、『サンセット 大通り』、『エリザベート』、『マイ・フェア・レディ』、『レディ・ベス』、『ダンス オブヴァンパイア』な ど。21年、ミュージカルアルバム「 PROOF」をリリース。

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』詳細

2022年7月8日(金)に開幕し、総観客数が100万人を突破した3年目ロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。
小説『ハリー・ポッター』シリーズ作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞 台ために書き下ろした『ハリー・ポッター』シリーズ8作目物語、小説最終巻から19年後、父親になった37歳 ハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語、世界中で多く演劇賞を獲得す るなど好評を博しており、国内でも第30回読売演劇大賞選考委員特別賞、第48回菊田一夫演劇大賞を受賞する など高い評価を獲得しています。

日程:ロングラン上演中
会場:TBS赤坂ACTシアター
上演時間:3時間40分 ※2幕、途中休憩あり
特別協賛:Sky株式会社/With thanks to TOHO
In association with John Gore Organization
【2025年2月までの公演チケット】
販売場所:TBSチケット、ホリプロステージ

美食は人生を最大に謳歌する三大要素のひとつと信じるミーハー女。
日頃の日課といえば、トレンド情報の収集。

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