【レポ】長谷工コーポレーションが手掛ける環境に配慮した実験住戸「サステナブランシェ本行徳」が完成

この度、長谷工コーポレーションが手掛ける賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」が完成しました。同マンションは元々社宅だった物件をリノベーション、地球環境に配慮した建物改修と新たな価値を創り出すための実験住戸に生まれ変わったのだそう。

本記事では、2024年の入居開始に先立ち行われた、記者内覧会の様子を一部ご紹介します。

同マンションは、既存のリノベーション物件では、国内で初めて建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現。また、“マンションがどれだけ環境に配慮できるか”、“人の生活に寄り添えるか”、そんな想いのもと創られた内容の異なる13の居住型実験住戸を有することが特徴です（全36戸）。

外壁や屋上、一部の手すりには太陽光パネル、CO2を排出しない水素発電の装置などを設置。

それぞれの住居では、デジタル森林浴によるリラックス効果検証、有機EL照明の入眠・疲労低減効果検証、抗菌・抗アレルギー建材の居住環境における効果計測、スマートホームシステムによる快適性と省エネの最適化検証、建設時の廃材を用いたSDGs施策などが行われます。

写真は、顔認証システムが導入されたエントランス。充電コンセント付きの共有デスクには有機EL証明が用いられており、手元に影ができにくいため、ストレスなく快適に作業できるのもポイントです。

エントランスからエレベーターに向かう途中には、建物全体の発電力量や消費電力量、CO2削減量モニターがモニターが設置されています。

共用部分では、エステー株式会社と共同で、映像、音、香りによる没入型体験を通じてリラックス効果があるとされる「バーチャル森林浴」の効果検証を実施。

部屋中がスクリーンになっており、まるで自然のなかに佇んでいるかのような感覚に。

「IoT＋AI Smart Housing」 として、INIAD cHUBと共同で、すべてがAI制御可能な移住型実験住宅も開設。電動カーテンから、電動可動階段、その日の天気を知らせる照明まで、次世代スマートホームとしてさまざまな機能が備わっています。

住居内のシステムをプログラミングすることも可能。

写真は、テレビ朝日のSDGs施策とのコラボレーションによる「サステナブルアート〜art to ART」として、廃材を活用した壁面アートを取り入れた住居。

ここでは廃棄物削減に向けた手法の有効性を検証するとのこと。

ここまでご紹介した以外にも、全館空調システム・木質系内装材を取り入れ、照明制御が睡眠の質向上に与える影響を検証する「快眠のための家」、リノベーションで可能な限りの防音機能を追求したシアタールーム付きの住居、ロッククライミングを内壁に設置した「アクティブにコトを楽しむ家族の家」などを展開。

さまざまなコンセプトや機能を持つ実験住戸『サステナブランシェ本行徳』を通して、環境と人に優しい、新しい住居の未来が見えました。

■名称 ： サステナブランシェ本行徳
■所在地 ： 千葉県市川市本行徳 5-16
■交通 ： 東京メトロ東西線 妙典駅 徒歩6分
■敷地面積 ： 1,651.83 ㎡（499.68坪）
■延床面積 ： 3,071.06 ㎡（928.99坪）
■構造・戸数 ： 鉄筋コンクリート造 地上5階建36戸
■竣工時期 ： 2023年9月
■事業主 ： 株式会社長谷工コーポレーション
■設計・施工： 株式会社長谷工リフォーム