【レポ】Z世代が渋谷の中心で食と農を考える『シブツタ』と農林省のコラボイベントが開催
更新日:2022/10/05 18:12
2022年10月2日(日)、『SHIBUYA TSUTAYA(以下:シブツタ)』7階の『WIRED CAFE』内にて、Z世代がゲスト登壇者と“食”と“農”について考える、シブツタと農林水産省のコラボイベントが開催されました。食に関する産業でインターンシップを行ったZ世代たちが、四千頭身さんをはじめとするゲストらと、食の魅力や農業の課題などについてアツいトークを繰り広げました。
Z世代とゲスト登壇者が“食”と“農”についてアツい議論を展開!『シブツタ』と農林省のコラボイベントが開催
『SHIBUYA TSUTAYA(以下:シブツタ)』7階の『WIRED CAFE』内にて2022年10月2日(日)に、Z世代がゲスト登壇者と“食”と“農”について考える、シブツタと農林水産省のコラボイベントが開催されました。
イベントの前半では、食に関する産業で生産から流通・小売りまでの一連のインターンシップを体験したZ世代たちが、自分たちの体験テーマに基づいてアツい発表を実施。
さらにイベント後半では、四千頭身さんをはじめとする、食や農業への関心が高いゲスト登壇者らが、Z世代と一緒に食と農についてアツいトークを繰り広げました。
イベントの前半では、食に関する産業で生産から流通・小売りまでの一連のインターンシップを体験したZ世代たちが、自分たちの体験テーマに基づいてアツい発表を実施。
さらにイベント後半では、四千頭身さんをはじめとする、食や農業への関心が高いゲスト登壇者らが、Z世代と一緒に食と農についてアツいトークを繰り広げました。
司会を務めるのは、Z世代に人気のお笑いトリオ「四千頭身」さん
四千頭身さん
今回のイベントで司会を務めたのは、都築拓紀さん、後藤拓実さん、石橋遼大さんからなる人気お笑いトリオの「四千頭身」さん。
本イベントの概要について、「Z世代が集まるこの場所で食と農の今と未来について考えるイベントです。」と後藤さんから説明がありました。
また、イベント期間中に本プロジェクトに賛同し情報発信を行っていく「シブツタ NIPPON FOOD SHIFT サポーター」については、「日本フードシフトとは、持続的な食料の確保が世界的な共通課題となる中で、これからの日本の食を確かなものにするための国民運動です。」と紹介。
本イベントの概要について、「Z世代が集まるこの場所で食と農の今と未来について考えるイベントです。」と後藤さんから説明がありました。
また、イベント期間中に本プロジェクトに賛同し情報発信を行っていく「シブツタ NIPPON FOOD SHIFT サポーター」については、「日本フードシフトとは、持続的な食料の確保が世界的な共通課題となる中で、これからの日本の食を確かなものにするための国民運動です。」と紹介。
食と農業に高い関心を持つ4名が「シブツタ NIPPON FOOD SHIFT サポーターズ」として登場
写真左から陣内将さん、高橋愛さん
四千頭身さんからの紹介の後、陣内将さん、高橋愛さん、NANAMIさん、柴田紗季さんの4名のゲスト登壇者が登場しました。
モデルや女優として活躍中の高橋愛さんは、今年から千葉に自身の畑を持ち、さまざまな野菜を育てているのだそう。
今回のイベントのテーマである農業について聞かれると、「今日は、いつも農業するときのサロペットを着てきました。普段から畑仕事をしていて、自分で育てて食べることを始めたら、ナスが食べれるようになったんです。野菜が愛おしくなった。」とコメントしました。
舞台を中心に人気の俳優、陣内さんは、食の在り方に高い関心があり、料理上手としても知られています。
「畑仕事をするとめちゃくちゃ汗をかくけど、不思議とベタベタしてない。雑草を抜いて野菜をカット(収穫)しただけだけど、やった感がある。」と農業の魅力について語りました。
モデルや女優として活躍中の高橋愛さんは、今年から千葉に自身の畑を持ち、さまざまな野菜を育てているのだそう。
今回のイベントのテーマである農業について聞かれると、「今日は、いつも農業するときのサロペットを着てきました。普段から畑仕事をしていて、自分で育てて食べることを始めたら、ナスが食べれるようになったんです。野菜が愛おしくなった。」とコメントしました。
舞台を中心に人気の俳優、陣内さんは、食の在り方に高い関心があり、料理上手としても知られています。
「畑仕事をするとめちゃくちゃ汗をかくけど、不思議とベタベタしてない。雑草を抜いて野菜をカット(収穫)しただけだけど、やった感がある。」と農業の魅力について語りました。
NANAMIさん
モデルとして幅広く活躍中のNANAMIさんは、SNSにも手料理を多く投稿する料理好き。
「(農作業は)運動とは違う気持ちの良さがある。私が体験したのは収穫だけなので良いとこどりをした感じがあるけど、これから農業にハマりそう。」とコメントしました。
「(農作業は)運動とは違う気持ちの良さがある。私が体験したのは収穫だけなので良いとこどりをした感じがあるけど、これから農業にハマりそう。」とコメントしました。
柴田紗季さん
“しばさき”の愛称で幅広い年齢層の女性から親しまれるモデルの柴田紗季さんは、地方創生にも力を注いでいます。
農業の魅力について聞かれると、「2年半くらい農業をしていて、週一で畑に通ってる。あきる野市の山の中に畑があって、老若男女みんなで楽しんでる。サウナの“ととのう”という感覚が、畑に通じるものがある。」とコメントしました。
農業の魅力について聞かれると、「2年半くらい農業をしていて、週一で畑に通ってる。あきる野市の山の中に畑があって、老若男女みんなで楽しんでる。サウナの“ととのう”という感覚が、畑に通じるものがある。」とコメントしました。
各々のインターン体験をZ世代が発表!まずは農家や青果店で流通の過程を体験した「青果店チーム」
青果店体験Aチーム
ゲストらのトークの後は、Z世代がインターンシップを通して体験したテーマに基づいて発表を行いました。
まずは、都内の八百屋さんのバイヤーとなり、農家の訪問や市場見学、青果店での販売まで、野菜が生産者から消費者に届くまでの一連の過程を体験した「青果店体験チーム」の3チームが発表。
プログラムを通じて得た学びを生かし、実際に自分たちでちいさな八百屋さんを出店し、どれくらい利益が出せるかチャレンジもしました。
規格外野菜の詰め放題を企画して出店した「青果店体験Aチーム」は、「適正価格で販売することの難しさを知った。もう少し高くして生産者の方に還元するべきだったのかなという反省点はあるが、規格外野菜を知ってもらうという目標は達成できた。」と、今回のプロジェクトでの体験での学びについて語りました。
まずは、都内の八百屋さんのバイヤーとなり、農家の訪問や市場見学、青果店での販売まで、野菜が生産者から消費者に届くまでの一連の過程を体験した「青果店体験チーム」の3チームが発表。
プログラムを通じて得た学びを生かし、実際に自分たちでちいさな八百屋さんを出店し、どれくらい利益が出せるかチャレンジもしました。
規格外野菜の詰め放題を企画して出店した「青果店体験Aチーム」は、「適正価格で販売することの難しさを知った。もう少し高くして生産者の方に還元するべきだったのかなという反省点はあるが、規格外野菜を知ってもらうという目標は達成できた。」と、今回のプロジェクトでの体験での学びについて語りました。
青果店体験Bチーム
「青果店体験Bチーム」は、青果店の店舗や、農園などでの研修を通して「どの仕事も野菜ひとつ一つへの知識が必要なのだと知った。」とコメント。
規格外野菜が消費者まで届かないことに問題意識を感じ、「規格外野菜という概念をなくす」という新しい売り方を提案しました。
規格外野菜が消費者まで届かないことに問題意識を感じ、「規格外野菜という概念をなくす」という新しい売り方を提案しました。
青果店体験Cチーム
最後の「青果店体験Cチーム」は、東急百貨店渋谷本店にあるレベルの高いこだわりの野菜を販売する八百屋『菜根たん』でのインターン体験について、「生産者と消費者を繋ぐ店」というテーマで発表。
農園での取材や八百屋での販売体験を通して実感した現在の農業の課題に対し、「農業を魅力的な仕事にし、若い人が就職したいと思うようになる社会を実現したい」とアツい発表を行いました。
農園での取材や八百屋での販売体験を通して実感した現在の農業の課題に対し、「農業を魅力的な仕事にし、若い人が就職したいと思うようになる社会を実現したい」とアツい発表を行いました。
学生たちのアツい発表にゲストらも心を突き動かされる
Z世代たちの深い洞察とアツい想いがこもった発表には、ゲスト登壇者らも絶賛。
高橋愛さんは、「ここまで問題意識を持って発信しててすごい。ちょっとらうるっときました。」と心を突き動かされた様子でした。
高橋愛さんは、「ここまで問題意識を持って発信しててすごい。ちょっとらうるっときました。」と心を突き動かされた様子でした。
メニュー開発体験チームは「渋谷系最強コメ料理メニュー」の開発に挑戦
メニュー開発体験Aチーム
続いて、インターン体験を通して生産者の想いに触れたZ世代たちが、収穫した野菜の魅力を最大限引き出し、さらに実際に渋谷の中心のカフェでの販売までも視野に入れた「渋谷系最強コメ料理メニュー」の開発に挑戦した2チームが発表。
「メニュー開発体験Aチーム」は、農家での収穫体験について「収穫時期を逃すと形や味が変化してしまうため、タイミング良く収穫することが大事なのだと学んだ。」と語りました。
メニュー開発では、農業体験で興味を持った白ナスを使った「75時間が詰まった白ナスホワイトカレー」を考案。
特徴的なメニュー名については、「白ナスの魅力を伝えたいという想いから、生産者側の努力が消費者に届くようにメニュー名を決定した」と発表。
「メニュー開発体験Aチーム」は、農家での収穫体験について「収穫時期を逃すと形や味が変化してしまうため、タイミング良く収穫することが大事なのだと学んだ。」と語りました。
メニュー開発では、農業体験で興味を持った白ナスを使った「75時間が詰まった白ナスホワイトカレー」を考案。
特徴的なメニュー名については、「白ナスの魅力を伝えたいという想いから、生産者側の努力が消費者に届くようにメニュー名を決定した」と発表。
メニュー開発体験Bチーム
続く「メニュー開発体験Bチーム」は、農園研修を通して魅力を感じた万願寺唐辛子と、規格外も多いというナスを使ったSNS映えもばっちりのオムライスを考案。
「作り置きできるソースやトッピングにしたり、バターライスは炊飯器で一気に炊けるようにしたりと工夫して人件費を抑えた。またセット価格と単品との値段の差を小さくしてセット価格を売りやすくして、これらによって減価率を抑えられた。」と価格設定について語りました。
「作り置きできるソースやトッピングにしたり、バターライスは炊飯器で一気に炊けるようにしたりと工夫して人件費を抑えた。またセット価格と単品との値段の差を小さくしてセット価格を売りやすくして、これらによって減価率を抑えられた。」と価格設定について語りました。
両チームのメニューをゲストらが審査するメニュー対決も実施!結果はいかに・・・?
メニュー開発体験チームが考案した料理は、イベント前にゲストらも試食し、どちらのチームが良かったかメニュー対決が行われました。
どのゲストもどちらに札を挙げるか迷いに迷いながら判定。
高橋愛さんは最終的に両チームの札を挙げるという展開もあり、メニュー対決は、両チーム優勝という結果に!
どのゲストもどちらに札を挙げるか迷いに迷いながら判定。
高橋愛さんは最終的に両チームの札を挙げるという展開もあり、メニュー対決は、両チーム優勝という結果に!
インターン受け入れ先の『代官山青果店』と『菜根たん』の代表らも登壇
写真左から三浦大輝さん(菜根たん代表)、色川裕哉さん(代官山青果店代表)
続いて、Z世代たちのインターンを行った受け入れ先の『菜根たん』代表三浦大輝さんと、『代官山青果店』代表の色川裕哉さんも登壇しました。
インターンの受け入れを決めた理由や、Z世代にどんなことを感じてほしいかという質問に、色川さんは「そもそもみんなのポテンシャルがすごい。こういう方々が早い段階で学ぶというのがすごいと思った。みんな個性があった。今後また一緒に色々考えていければと思う。」とコメント。
三浦さんは、「僕は学生の皆さんと年齢が近いこともあって自分の大学時代を思い出した。当時起業して友人を誘ったが、意識が高いと思われてしまっていた。けど皆さんはすごい質問をしてくれたり聞いてくれたりして嬉しかったし、これからの未来は明るいのではないかと感じた。」とZ世代の皆さんを絶賛していました。
インターンの受け入れを決めた理由や、Z世代にどんなことを感じてほしいかという質問に、色川さんは「そもそもみんなのポテンシャルがすごい。こういう方々が早い段階で学ぶというのがすごいと思った。みんな個性があった。今後また一緒に色々考えていければと思う。」とコメント。
三浦さんは、「僕は学生の皆さんと年齢が近いこともあって自分の大学時代を思い出した。当時起業して友人を誘ったが、意識が高いと思われてしまっていた。けど皆さんはすごい質問をしてくれたり聞いてくれたりして嬉しかったし、これからの未来は明るいのではないかと感じた。」とZ世代の皆さんを絶賛していました。
Z世代とゲストら全員で食と農について語るアツいトークセッション
イベント後半では、発表を行ったZ世代とゲスト登壇者ら全員で、三浦さんをファシリテーターに「食と農」についてのトークセッションが行われました。
三浦さんから提示された「最近の物価上昇、エネルギー価格の高騰が農業に対してどんな影響があるか?」というテーマに対して、学生たちは「野菜の輸送費に影響していると思う。ものをつくるには光熱費が絶対かかるから、野菜の生産にも影響してると思う。」とコメント。
三浦さんから提示された「最近の物価上昇、エネルギー価格の高騰が農業に対してどんな影響があるか?」というテーマに対して、学生たちは「野菜の輸送費に影響していると思う。ものをつくるには光熱費が絶対かかるから、野菜の生産にも影響してると思う。」とコメント。
「生産者さんが言っているのが、肥料の高騰。原材料の価格が高騰してきている。すごく大きな課題。何か良いアイデアはないだろうか。」と三浦さんからの現在の課題や課題解決についての問いかけに対し、高橋愛さんが「こういう機会だからこそ、新しいアイデアを生み出していけるんじゃないか。いつもと違う肥料を使ってみるとか。」と返すなど、全員が一体となって食と農の未来について議論を繰り広げていました。
私たちの生活と密接にかかわる食と農の未来について考えてみては?
Z世代をはじめ若い世代が集まる街、渋谷の真ん中で「食と農」について考える本イベントでは、参加者が真剣に食と農の未来について考えている様子が印象的でした。
こうしたイベントをきっかけに、食と農のこれからについて考える若い世代が増えることが望まれますね。
こうしたイベントをきっかけに、食と農のこれからについて考える若い世代が増えることが望まれますね。
1993年生まれ、世田谷区のはしっこ在住。
カフェとビールとワインと焼肉がすき♥