【レポ】伊藤忠が女性が生きやすい社会を目指すためのイベントを開催中。生理をテーマにした企画展も
更新日:2025/03/19 13:22
期間2025年3月8日(土)〜2025年5月4日(日)
場所ITOCHU SDGs STUDIO
『ITOCHU SDGs STUDIO』では3月8日(土)の国際女性デーに合わせて、伊藤忠商事株式会社が主催するイベント「ITOCHU Femtech Junction!」を3月8日(土)~5月4日(日)の期間で開催中。同時開催中の「生理」をテーマにした企画展「Period museum-生理と社会の交差展-」のレポートを中心に、イベントの詳細をご紹介します。
女性が生きやすい社会を目指す「ITOCHU Femtech Junction!」が開催

『ITOCHU SDGs STUDIO』では3月8日(土)の国際女性デーに合わせて、伊藤忠商事株式会社が主催するイベント「ITOCHU Femtech Junction!」を3月8日(土)~5月4日(日)の期間で開催中です。
同イベントは女性の生活課題を「自分ごと化」し、今後の社会のあり方を考える機会として活用できる、さまざまな人・思考が行き交う「交差点」の位置づけとして企画されました。
同イベントは女性の生活課題を「自分ごと化」し、今後の社会のあり方を考える機会として活用できる、さまざまな人・思考が行き交う「交差点」の位置づけとして企画されました。
イベントの期間中『ITOCHU SDGs STUDIO』内の展示エリアでは、「生理」をテーマにした企画展「Period museum-生理と社会の交差展-」が開催されています。また、レストラン『星のキッチン』では、養生茶・養生スープの無料試飲、フェムテック・フェムケア商品の展示を実施。
さらには「KIDS PARK」「ラジオステーション」の連動施策として、産前産後の女性に向けたカラダとココロのコンディションを整えることを目指す運動プログラムなど、女性に嬉しいワークショップも開催されています。
筆者も実際に「Period museum-生理と社会の交差展-」@ITOCHU SDGs STUDIO に訪れ、各展示エリアを見学してきました。
さらには「KIDS PARK」「ラジオステーション」の連動施策として、産前産後の女性に向けたカラダとココロのコンディションを整えることを目指す運動プログラムなど、女性に嬉しいワークショップも開催されています。
筆者も実際に「Period museum-生理と社会の交差展-」@ITOCHU SDGs STUDIO に訪れ、各展示エリアを見学してきました。
1. Period museum-生理と社会の交差展-
伊藤忠商事が実施した男女3,000人を対象にした生理に関する意識調査によると、女性の9割が生理に関して「一般的な知識、もしくはそれ以上の知識がある」と回答した一方で、男性の6割は「あまり知らない、もしくは全く知らない」と回答し、男女間で生理に対する知識に差があることが明らかになりました。
また、「生理中の女性をもっとサポートする社会」という意見が男女共に最も多く、女性への社会的サポート体制の強化が求められていることが分かったといいます。
また、「生理中の女性をもっとサポートする社会」という意見が男女共に最も多く、女性への社会的サポート体制の強化が求められていることが分かったといいます。
さらに、約3人に1人が「生理痛などの悩みを気軽に相談できる社会」を望んでおり、生理に関する社会の意識改善と知識の向上を求める声が多く寄せられたのだそう。
これらの結果を受け、“生理の博物館”として開催されているのが「Period museum-生理と社会の交差展-」。この展示では、生理をさまざまな角度から掘り下げ、すべての人々が生理について学ぶ機会を提供し、社会全体の理解を深めることを目指しているといいます。
これらの結果を受け、“生理の博物館”として開催されているのが「Period museum-生理と社会の交差展-」。この展示では、生理をさまざまな角度から掘り下げ、すべての人々が生理について学ぶ機会を提供し、社会全体の理解を深めることを目指しているといいます。

<生理と職場>
伊藤忠商事の社員が、生理痛体験デバイス「ピリオノイド※」を装着しながら仕事に取り組む様子を記録した「生理痛とはたらくムービー」が投影されるコーナー。このムービーでは、体験者それぞれが感じた痛みや働く大変さについての感想が紹介されます。
伊藤忠商事の社員が、生理痛体験デバイス「ピリオノイド※」を装着しながら仕事に取り組む様子を記録した「生理痛とはたらくムービー」が投影されるコーナー。このムービーでは、体験者それぞれが感じた痛みや働く大変さについての感想が紹介されます。
来場者は、その感想を見ながら自由に自分の意見や想いをポストイットに書き込んで、展示に参加することができますよ。
※:大阪ヒートクール株式会社の生理痛VR体験デバイス
※:大阪ヒートクール株式会社の生理痛VR体験デバイス

<生理と歴史>
生理に関するプロダクトや制度は、単純に一直線に進歩してきたわけではありません。表面上のポジティブな出来事の裏には、多くの挑戦や課題が存在してきました。パネルを回転させることで、そうした出来事の背後に隠れたエピソードや予想外の事実を知ることができます。生理とともに進化してきた社会の歩みを、さまざまな視点から探ることができます。
監修: 歴史社会学者 田中ひかる
生理に関するプロダクトや制度は、単純に一直線に進歩してきたわけではありません。表面上のポジティブな出来事の裏には、多くの挑戦や課題が存在してきました。パネルを回転させることで、そうした出来事の背後に隠れたエピソードや予想外の事実を知ることができます。生理とともに進化してきた社会の歩みを、さまざまな視点から探ることができます。
監修: 歴史社会学者 田中ひかる

<生理と言葉>
生理の症状は、痛みや辛さが人それぞれことなります。この展示エリアでは、生理に関するさまざまな「言葉」を集めて展示。来場者は壁面のボードにこれらの「言葉」を貼り付けることで、自分自身の生理痛や辛さを表現し、独自の「生理痛文学」を作り上げられるのがポイント。共感と理解を促進する参加型のコンテンツとして、来場者それぞれの「生理痛文学」を紡いでいくことができます。
生理の症状は、痛みや辛さが人それぞれことなります。この展示エリアでは、生理に関するさまざまな「言葉」を集めて展示。来場者は壁面のボードにこれらの「言葉」を貼り付けることで、自分自身の生理痛や辛さを表現し、独自の「生理痛文学」を作り上げられるのがポイント。共感と理解を促進する参加型のコンテンツとして、来場者それぞれの「生理痛文学」を紡いでいくことができます。

<生理とウワサ>
生理に関する正しい知識は、なかなか人に聞きづらかったり、みんなで話す機会がなかったりします。このエリアでは、社会で流れる「生理にまつわるウワサ」が展示されています。パネルをめくりながら、答えを想像することで、誤解や疑問を解消し、正しい情報を学ぶことができます。
監修: 産婦人科医 稲葉可奈子
生理に関する正しい知識は、なかなか人に聞きづらかったり、みんなで話す機会がなかったりします。このエリアでは、社会で流れる「生理にまつわるウワサ」が展示されています。パネルをめくりながら、答えを想像することで、誤解や疑問を解消し、正しい情報を学ぶことができます。
監修: 産婦人科医 稲葉可奈子

<生理と学校>
学校生活にはさまざまな悩みがつきものですが、特に生理に関する悩みはまだまだ見過ごされがち。このロッカーには、高校生たちが実際に感じているリアルが隠れています。
協力:ロキソニンⓇ「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」
学校生活にはさまざまな悩みがつきものですが、特に生理に関する悩みはまだまだ見過ごされがち。このロッカーには、高校生たちが実際に感じているリアルが隠れています。
協力:ロキソニンⓇ「みんなの生理痛プロジェクト for TEEN」

扉を開けると、壮絶なエピソードが……。そこには、想像以上に我慢を強いられている現状がありました。
この展示エリアでは、高校生が抱える悩みに対する理解を深め、未来をより良くするためのヒントが見つかるはずです。
この展示エリアでは、高校生が抱える悩みに対する理解を深め、未来をより良くするためのヒントが見つかるはずです。

<生理とスポーツ>
トレーニングや重要な試合のタイミングで訪れる体調の波は、アスリートにとってパフォーマンスに大きな影響を与えることがありますが、アスリートと生理の関係について語られることは少ないのが現実です。
この展示エリアでは「部活で活躍するあの子も、もしかしたらあのオリンピアンも」といった視点から、生理と向き合いながら活動するアスリートたちの実態が明らかにされます。
協力:WE.リーグ
トレーニングや重要な試合のタイミングで訪れる体調の波は、アスリートにとってパフォーマンスに大きな影響を与えることがありますが、アスリートと生理の関係について語られることは少ないのが現実です。
この展示エリアでは「部活で活躍するあの子も、もしかしたらあのオリンピアンも」といった視点から、生理と向き合いながら活動するアスリートたちの実態が明らかにされます。
協力:WE.リーグ

<生理と今>
生理は女性だけではなく、すべての人に関わること。このエリアには、生理の経験有無に関わらず、同じ質問を投げかけた結果が展示されています。「誰かと生理の話をすることはあるか?」「生理のイメージはどんなものか?」「生理についてもっと知りたいか、知りたくないか?」「生理に優しい社会とはどんな感じか?」といった問いに対する3,000人の回答が集められていますよ。
生理は女性だけではなく、すべての人に関わること。このエリアには、生理の経験有無に関わらず、同じ質問を投げかけた結果が展示されています。「誰かと生理の話をすることはあるか?」「生理のイメージはどんなものか?」「生理についてもっと知りたいか、知りたくないか?」「生理に優しい社会とはどんな感じか?」といった問いに対する3,000人の回答が集められていますよ。

女性特有の課題を解決するテクノロジー、Femtech(female+technology)。このエリアでは、生理に関連する最新のフェムテックが展示されています。これらの技術は、誰かの声や想いから生まれたものであり、その形となったフェムテックを実際に見て、触れて、感じることができますよ。
【製品展示協力企業(五十音順)】シャープ株式会社/第一三共ヘルスケア株式会社/株式会社ティーガイア/株式会社ファミリーマート/ユニ・チャーム株式会社
【製品展示協力企業(五十音順)】シャープ株式会社/第一三共ヘルスケア株式会社/株式会社ティーガイア/株式会社ファミリーマート/ユニ・チャーム株式会社
2.『星のキッチン』クラシエ(株)とのコラボ
イベント期間中『星のキッチン』では、クラシエ株式会社が展開する「Fun to Me」のマイメンテ養生茶と養生スープが無料で提供されています(※提供杯数には限りがあります)。温かな一杯を楽しみながら、心身のバランスを整え、自分を労わる大切なひとときを過ごすことができますよ。
3.「KIDS PARK x ラジオステーション」連動のワークショップ

妊娠中・育児中のママ向けプロジェクト「MOM UP PARK」では、産前産後に大きな負担がかかるママたちをサポートするため、保健師や助産師、運動指導士などの専門家チームによる適切な運動プログラムや、不安や悩みを共有する場が提供されます。
ワークショップに参加する方には、開催前後の時間帯に隣接する「KIDS PARK」を楽しめる特典もついています。大人も子どもも一緒に素敵な時間を過ごせる機会ですよ。
「ITOCHU Femtech Junction!」概要
主催 :伊藤忠商事株式会社
後援 :厚生労働省
開催期間 :2025年3月8日(土)~5月4日(日)
会場 :ITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1)
営業時間 :11:00~18:00
休館日 :月曜日(※月曜日が祝日の場合、翌営業日が休館)
アクセス :東京メトロ 銀座線『外苑前』駅 出口 4a より 徒歩2分
東京メトロ 銀座線・半蔵門線・都営地下鉄 大江戸線『青山一丁目』駅
出口 1(北青山方面) より徒歩5分
料金 :入場無料
内容 :1. 企画展『Period museum-生理と社会の交差展-』
2.「星のキッチン」フェムテック・フェムケア商品の展示、養生茶・養生スープ無料試飲
3.「KIDS PARK x ラジオステーション」連動のワークショップ開催
後援 :厚生労働省
開催期間 :2025年3月8日(土)~5月4日(日)
会場 :ITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1)
営業時間 :11:00~18:00
休館日 :月曜日(※月曜日が祝日の場合、翌営業日が休館)
アクセス :東京メトロ 銀座線『外苑前』駅 出口 4a より 徒歩2分
東京メトロ 銀座線・半蔵門線・都営地下鉄 大江戸線『青山一丁目』駅
出口 1(北青山方面) より徒歩5分
料金 :入場無料
内容 :1. 企画展『Period museum-生理と社会の交差展-』
2.「星のキッチン」フェムテック・フェムケア商品の展示、養生茶・養生スープ無料試飲
3.「KIDS PARK x ラジオステーション」連動のワークショップ開催
料理と食べ歩きが好きなライター。