がん細胞の有無を判定!「マイクロCTC検査」について医学博士・太田剛志先生にインタビュー

更新日:2024/10/08 17:43
短時間で簡単にがん細胞の有無が判る「マイクロCTC検査」。今回は、マイクロCTC検査を推進している、株式会社セルクラウドの医学博士・太田剛志さんに、がん予防に大切なこと、そして「マイクロCTC検査」についてインタビューしました。

「マイクロCTC検査」を推進する医学博士・太田剛志さんが、がん予防のために必要なこと、最先端のがん検査を紹介

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日本人の死因として最も多いのが“がん”。日頃の生活で気をつけるべきことも多いですが、初期のがんは症状の自覚がない場合も多い。早期発見、早期治療が重要となっているものの、時間がないなどの理由でがん検診に行っていないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、短時間で簡単にがん細胞の有無が判る「マイクロCTC検査」というものがあります。
その検査を推進している株式会社セルクラウドの医学博士・太田剛志さんに、がん予防に大切なこと、そして「マイクロCTC検査」についてお話を聞かせてもらいました。
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株式会社セルクラウドの医学博士・太田剛志さん
――がん予防として、普段の生活から気をつけた方がいいことも多いと思いますが、どのようなことに注意すればいいですか?

「ドクターとしての立ち位置としては、国立がん研究センターにエビデンスに基づいた日本人に向けた“がん予防”というのを公表しておりまして、それはどなたでもご覧いただけるのですが『日本人のためのがん予防法5+1』というものがございます。まずは“禁煙”。ご本人だけでなく、副流煙の影響もありますので、他人からのタバコの煙にも気をつけましょうということです。」

――最近は全面禁煙の場所も多くなりましたし、全体の喫煙率も下がってきていると聞きます。

「はい。喫煙者の方で電子タバコに移行する方も多いと思いますが、それでもがん予防という意味では吸わないほうがいいですね。そして“節酒”。お酒を飲むことは絶対にダメというわけではありませんが、適度な量を心掛けてください。例えば日本酒であれば一合程度、ウイスキーであればダブル一杯とか、“ほどほどにしてください”という感じでしょうか。次に“食生活”。これに関してはバランスのいい食事を心掛けることが大切です。肉料理ばかりでなく野菜や果物も食べたり、インスタント食品ばかりだと塩分の摂り過ぎになりがちなので、意識してなるべく控えていただいたりするのがよろしいかと思います。」

――食事に関しては、栄養のバランス、栄養素など、気になりだすと細かな部分にまでこだわってしまいそうですが。

「そうですね。例えば、アルカリ性のものを摂るとがん予防にいいと言われていたりします。フルーツや野菜であればほうれん草など。とはいえ、そこまで気にしなくても、好きなものを食べつつ、“ほどほどに”というのが、私個人の意見ではありますが大切かなと思っております。そして4つ目が“身体活動”。これは適度な運動をしてくださいということです。運動に関して、やり過ぎるのも良くないと言われています。普段なかなか運動ができないからといって、たまの休日にまとめて運動しようとする人がいますが、それはやめてください。週3日くらいで、定期的に継続していけるくらいの運動量で構いません。過度な運動はストレス指数が上がって、かえって健康に良くなかったりしますので、お散歩程度でいいと思います。そして5つ目が“適正体重の維持”です。“痩せ過ぎ、太り過ぎはダメですよ”ということです。」

――5つの項目を挙げていただきましたが、「+1」というのは?

「これが“感染症”のことです。いくつかの“がん”は感染がきっかけになっているということが判っています。代表的なものとして、“胃がん”がヘリコバクターピロリ菌からの感染、“肝細胞がん”がB型・C型肝炎ウイルスからの感染、“子宮頸がん”がヒトパピローマウイルスからの感染などがあります。ですから、感染症の予防を受けていただくことが、がん予防につながることも多いのです。5つの日常生活における予防に、“感染症の検査”という『+1』を加えての『5+1』となります。」

――今、挙げていただいた項目以外のことですが、“睡眠”に関してはいかがでしょうか?

「睡眠時間に関しましては、その方の適性の時間があると思っています。必ずしも“○時間以上の睡眠時間が必要”というわけではなく、たとえ短時間であっても、ご本人がしっかりと休めましたということであれば、それで十分なんです。最近は睡眠時間よりも“睡眠の質”ということも言われ始めておりますので、時間は気にせず、寝具や枕などをご自身に合うものにして、十分に休めたと感じられればいいかと思います。日によって睡眠時間の長さがバラバラだったりするよりは、だいたい同じ時間を睡眠にあてるほうがいいですし、就寝時間が違っていても、起床時間を同じにすることで毎日の生活リズムが保てます。それでまだ眠気があるという時は、どこかで数十分、仮眠をとるだけで気分がスッキリすると思います。」

――普段の生活で気をつけつつ、検査も定期的に受けることでがん予防やがんの早期発見につながるということですが、御社が提供されている「マイクロCTC検査」というのはどういう検査方法ですか?

「今の日本人、男性の65%、女性の51%が“がん”になるんです。決して他人事ではなく、長生きしていれば誰しも“がん”にかかる可能性があるということです。だったら、検査をして早く見つけましょうということなんですね。何かしら不調を感じるといった自覚症状がある時、がんの場合はどこかしらに転移していることが多いです。ですから、自覚がない状態でキャッチすることが大事。早期発見、早期治療ですね。我々の体は、日々5000も6000もがん細胞が生まれていると言われています。出来た瞬間から体内で消していくわけですが、それをくぐり抜けて残った細胞がどんどんがんとして育っていきます。がんが育っていく時、がん細胞は1mmの大きさになると新生血管を作り、近くの血管と結びつけていきます。その血管から酸素と栄養を横取りして更なる増殖を進めていくわけですが、その増殖の過程で新生血管を通してがん細胞が血管内に漏れ出していきます。その漏れ出して血中を循環するがん細胞のことを“CTC(血中循環がん細胞)”と呼んでいます。“マイクロCTC検査”はそのCTCを捕捉できる先端検査で、血液を4cc採血して行います。」

――血中に漏れ出したがん細胞があるかどうかを調べるということですね。

「はい。その4ccの中にがん細胞があるかどうかを調べるだけでベースとなるがん検診が終わります。検査も5分くらいの時間で大丈夫です。その微量の血液の採取で十分で、その中にがん細胞がなければ、あなたの体の中に“がん”がないという可能性が極めて高いですという判断になります。もし、その中で“がん細胞”が見つかったとしても、残念ながらどこで出来たものなのかは分かりませんが、そこからより詳しい検査をすることで、どこにがんが出来ているのか分かりますので、“マイクロCTC検査”を最初のきっかけにしていただきたいと思っています。」

――4ccの血液だけで判断できるというのは大きいですね。どうしてもがん検診とか人間ドックとか、“検査”というと時間がかかるイメージがありますので、検査しようという気になかなかならなかったりしますので。

「1日がかり、あるいは2日にわたって検査をするとなると、時間もかかりますし、お金もかかります。検査の前に6時間の食事制限があったり、狭い空間に閉じ込められたりとか、放射線の被曝があったり、いろんな懸念事項があったと思いますが、我々の場合はクリニックに来ていただいて採血するだけ。あっという間に終わりますので、年に1回、2回、検査していただければ。」

――この検査はどこで受けられますか?

「我々のクリニックに来ていただければ検査できます。また、全国42都道府県約150のクリニックと連携しておりまして、弊社の公式サイトにて都道府県から選んでいただければ検査を行っているクリニックが分かるようになっております。それと、運送業者さんに頑張っていただいていて、お昼くらいに採血すると翌日の朝までに我々の検査センターに血液を運んでいただく体制が作れておりますので、採血から1週間でご本人のもとに結果が届くようになっています。皆さんが気軽に受けていただけるような体制を作ることで、受けていただく機会が増えると思いますので。」

――それと「オンライン面談」というものも昨年から導入されたということですが。

「はい、昨年の夏から始めております。まず、地方で検査を受けていただいて、結果がよろしくなかったとします。しかし、その受けたクリニックの先生が「マイクロCTC検査」のことをよく分かっていなかったとか、がん専門の先生ではなかったとか、そういう場合もあると思います。そんな時は我々に連絡をいただけましたら、オンライン面談によって次にどんな検査をすべきなのかとか、どこに行けばいいのかというご相談に応えることができます。」

――検査を受けたものの、その後、どうしたらいいか?というのも分からなかったりしますから、オンラインで相談できるのはありがたいです。

「検査後だけでなく、検査前の無料面談という形で我々が対応しておりますので、オンラインで顔を向き合いながら、『こういう検査なんですよ』ということをお伝えしますし、実際に、『それだったら私受けてみます』とおっしゃって検査を受けられる方がたくさんいらっしゃいます。」

――「マイクロCTC検査」「オンライン面談」といったことで、がん検査が気軽に受けられる状況になり、身近なものになっていると思いますが、今後どんな展望をお持ちでしょうか?

「もともと日本人の気質として、みんな平等、同じだけの機会が得られることが特に医療に関しては大事だと思っています。例えば、『あそこの病院に行ったら治った』とか『この病院ではうまくいかなかった』とか、そういうのって日本人は嫌うんですよね。国民皆保険に代表されますように、一部の人たちだけが恩恵を受けるのではなく、誰もが同じように受けられるというのが理想です。“マイクロCTC検査”もより普及していけば、価格も下がっていき、もっと身近な検査として定着できるのではないかと考えています。」


◆取材・文=田中隆信

医学博士・太田剛志さんプロフィール

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プロフィール
医学博士。1999年に順天堂大学医学部を卒業。2005年に同大学院を修了し、博士号を取得。公益財団がん研究会有明病院婦人科勤務を経て、2009年に順天堂大学附属練馬病院の准教授に就任。2011年、台湾・チャングン記念病院に留学。2015年に順天堂大学医学部附属順天堂医院准教授、2017年、同専任准教授に。悪性腫瘍の専門・指導医として若手の指導を行うと共に、APAGEのInternational Fellowをしていた縁でアジアでも公演を行っている。現在は、株式会社セルクラウドにて執行役員CTC検査事業責任者、マイクロCTC検査先進医療研究所所長を務める。

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