【レポ】松山智一とカルロス・ロロンがキュレーションのグループ展が六本木で開催

更新日:2023/03/22 21:20
期間2023年3月10日(金)〜2023年4月28日(金)
場所東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F KOATRO NUKAGA
2023年3月10日(金)~4月28日(金)まで六本木の『KOTARO NUKAGA』にて、現代美術家の松山智一、カルロス・ロロンのキュレーションによるグループ展「ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ(Die Young, Stay Pretty)」が開催中です。開催に先駆け行われた、メディア向けイベントの様子をレポート!

松山智一とカルロス・ロロンの共同キュレーションによるグループ展が開催

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六本木のギャラリー『KOTARO NUKAGA』にて、現代美術家の松山智一氏、カルロス・ロロン氏のキュレーションによるグループ展「ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ(Die Young, Stay Pretty)」が2023年3月10日(金)~4月28日(金)の期間で開催中です。

本展覧会は、ニューヨークを拠点に、リアリティをもった時代性を表現し活躍する松山氏と、南米プエルトリコにルーツを持ち、帰属意識や⽂化的アイデンティティをテーマにシカゴを拠点に活動するロロン氏による共同キュレーションの展覧会。

2人の呼びかけによって、フーマ・ババ、セイヤー・ゴメス、カンディダ・ヘーファー、桑田卓郎、ジョエル・メスラー、マリリン・ミンター、エルヴィン・ヴルム、カルロス・ロロン、松山智一といった、ニューヨークのMoMAやヴェネチア・ビエンナーレ等にも展⽰実績がある、世界で活躍する9名のアーティストの作品が展示されます。

現代社会について考えるきっかけが生まれる展覧会が実現

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本展覧会は、ロロン氏と松⼭氏の共通テーマである、⾮⻄洋の⽂脈から⽣まれる美学による「美」から、美術の歴史上、常に検討されてきた「美(美しさ)」という概念と、その概念が内包する多⾯性、そして美は普遍的ではないということついての2人の対話の積み重ねから生まれました。

本展覧会のタイトルは、『徒然草』の第七段、「あだし野の露」より抜粋。現代訳では「死ぬことがないならば、⼈⽣の深い感動は⽣まれてくるはずもない。やはり、⼈間の命ははかないほうが断然いい。」というような意味になり、この⼀節の本質を⼈⽣の「美しさ」について検討する姿勢として捉えたとき、現代の⽇本の美学に通底する概念となると思いタイトルにしたといいます。
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本展覧会の開催に先駆けて2023年3月9日(木)に行われたメディア向けイベントでは、キュレーターを務める松山氏と、『KOTARO NUKAGA』のオーナー額賀古太郎氏が登壇。

本展覧会の開催について額賀氏は、「松山さんは、村上隆さんの次の世代として、世界で注目されるアーティストのひとりだと思ってる。そんな松山さんがキュレーターを務める本展覧会には、一ギャラリーレベルでは集められないような、貴重な作品が集まっている」とコメントしました。

松山氏は本展覧会について、「今のカルチャーシーンを見ていて、日本は色々な情報が集まりやすく、世界からみても文化度が高い。そんな母国である日本で何かやりたいという想いがあった。自分はニューヨークでこの20年いろんなアーティストに会ってきたが、自分も含めて、アーティストたちはみんな、日常生活のなかで、食事をしたり呼吸をしたりするのと同じように作品を生み出している。そんな自分達の日常をまとめて吐き出したような展覧会になっている。アーティストがすることは、その時代を捉えて今の世を知るきっかけをつくることだと思う。他のアーティストたちの作品というフィルターを通してこの世界を見ることで、こんなふうに世界が見えているんだと気付き、作品を通してアーティスト同士が共鳴し合うことができる。ここに集まった作品からは、現代社会について考えるきっかけが生まれるはず。」とコメントしました。

世界で活躍するアーティストたちが捉えた、“今”の社会が可視化された作品群

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松山智一《Home Salvation Toner》2022
松山氏の作品には、東洋と西洋、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素が見られ、これは日本とアメリカの両国で育った松山自身の、違う価値観の中で暮らすという原体験や、情報化の中で移ろいゆく現代社会が反映されています。

今回展示される《Home Salvation Toner》は、すべて既存のメディアや美術史からの引用によって構成された作品。

ニューヨークのファッション誌からとった人物や、狩野派の背景など、さまざまなメディアからの引用をひとつにまとめあげることで、他者と自分を、作品を介して見られないかという想いから創作しているといいます。
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カルロス・ロロン《Discovery in the New World II》2023
カルロス・ロロン氏は、様々なメディアを駆使し、技工、儀礼、美、スピリチュアル、アイデンティティといったテーマと、そうしたものとアートの歴史や制度との関わりを探求する多角的な実践によって知られるアーティストです。

プエルトリコというルーツから、帰属意識や野心、文化的アイデンティティについての問いに直結する個人的な考えを深めており、今回展示される《Discovery in the New World II》は、植民地時代もあった先祖の歴史を昇華させた作品。

植民地支配という歴史に対する良い/悪いという評価ではなく、リアリティの表現を追求し、自身のアイデンティティを言語化した作品です。
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桑田卓郎《Untitled》2015
展覧会会場でもひときわ目をひくこちらの作品は、「わびさび」の美学を受け継ぎ、環境、歴史、自然、時間との対話から伝統と現代を融合させ、陶芸の新たな可能性を広げているアーティスト、桑田卓郎による《Untitled》。

桑田氏は、日本のみならず、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地の美術館やギャラリーで展覧会を開催し、国際的に活躍するアーティストです。

松山氏は本作について、「ド級のポップな色使いなのに造形は有機的なのが非常に面白くて魅力的」とコメント。
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カンディダ・へーファー《Bibliothèque du CNAM Paris II 2007》2007
ドイツ出身の写真家カンディダ・ヘーファーは、建築物のインテリアを緻密に構成した大判カラー写真で知られるアーティスト。

2002年のドクメンタ11、2003年のヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ代表にも選ばれ、国際的な評価を得ており、本展覧会には、世界の図書館をテーマにしたビブリオテークシリーズのひとつ《Bibliothèque du CNAM Paris II 2007》が展示されています。

本作について松山氏は、「図書館という本来なら人がいるところに人がいないという不気味さもあり、そうした瞬間を捉えた儚さも魅力」とコメント。
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エルヴィン・ヴルム《Glory(Semmel、Brotleib)》2021
オーストリア出身のアーティスト、ブルック・アン・デア・ムーアの《Glory(Semmel、Brotleib)》。
枕やパンといった柔らかいマテリアルでできているものを、大理石で創ったユニークな作品です。

ムーア氏は、日常のオブジェクトを擬人化したユーモラスな作品によって、彫刻の現代的な概念を拡張することで著名なアーティスト。

2017年の第57回ヴェネツィア・ビエンナーレへ出展し、ポンピドゥーセンターやニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、テートなど世界屈指の美術館での展覧会へ参加しています。

日本ではなかなか目にできない作品が集結した貴重な機会をお見逃しなく

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今回ご紹介した他にも、現代アートを代表するような作品が本展覧会には集まっています。
日本ではなかなか目にすることのできない作品に出合える貴重な機会をお見逃しなく!

展覧会開催概要

展覧会名: 「ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ(Die Young, Stay Pretty)」
会期: 2023年3月10日(金)- 4月28日(金)
開廊時間: 11:00 – 18:00 ※日月祝休廊
会場:KOATRO NUKAGA(六本木)
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
アクセス: 東京メトロ日比谷線、
都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3番出口より徒歩約3分

1993年生まれ、世田谷区のはしっこ在住。
カフェとビールとワインと焼肉がすき♥

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