デザインツール『Figma』が日本語版をリリース。初の他言語への正式ローカライズ
更新日:2022/08/05 15:31
デザインプラットフォーム『Figma(フィグマ)』と、オンラインホワイトボードツール『FigJam(フィグジャム)』の日本版がリリース。2022年7月27日(水)、東京都内で記者発表会が実施されました。
英語以外の言語は初。Figmaの日本版がリリース
ブラウザ上で共同編集できるデザインプラットフォーム『Figma(フィグマ)』の日本版がリリース。提供するFigma, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、デザインコラボレーションツール『Figma』とオンラインホワイトボードツール『FigJam(フィグジャム)』の詳細を発表しました。
Figmaの製品が英語以外の他言語にローカライズされるのは、今回の日本語版が初。
2022年7月27日(水)、リリースを記念した記者発表会が催されました。記者発表会には、Figmaの共同創業者でChief Executive OfficerであるDylan Field (ディラン・フィールド)氏 、Chief Product Officerの山下 祐樹氏、Chief Customer OfficerのAmanda Kleha(アマンダ・クレハ)氏、Figma Japanのカントリーマネージャー川延 浩彰氏が登壇。
ツールの特徴や利点、今後の展望などを示しました。
Figmaの製品が英語以外の他言語にローカライズされるのは、今回の日本語版が初。
2022年7月27日(水)、リリースを記念した記者発表会が催されました。記者発表会には、Figmaの共同創業者でChief Executive OfficerであるDylan Field (ディラン・フィールド)氏 、Chief Product Officerの山下 祐樹氏、Chief Customer OfficerのAmanda Kleha(アマンダ・クレハ)氏、Figma Japanのカントリーマネージャー川延 浩彰氏が登壇。
ツールの特徴や利点、今後の展望などを示しました。
Figmaの特徴は「共同編集」と「コミュニケーション」
まずFigmaの最大の特徴として挙げられるのが、マルチプレイヤーであること。何人かで同時に編集でき、同じデザインファイルのなかで効率よく作成できるため、リモートワークでの作業は特に便利です。
現実のアプリケーションに近い形で動画を動かすこともできるため、より具体的なデザイン設計も実現。また、デザインファイル上でリアルタイムにコミュニケーションを取ることができ、コメントやフィードバックを残せるのも大きな利点。
現実のアプリケーションに近い形で動画を動かすこともできるため、より具体的なデザイン設計も実現。また、デザインファイル上でリアルタイムにコミュニケーションを取ることができ、コメントやフィードバックを残せるのも大きな利点。
デザインの手作業を減らすことで、よりクリエイティブに
デザインの手作業を減らせる点もFigmaのメリット。従来のデザインツールにおいて不便とされていた、共通要素をコンポーネント化することにより、一部の修正を行うだけで全体に反映される仕組みも搭載されています。例えばフッダーなど、一箇所を変更するだけですべてのページに反映されるため、よくある土壇場の変更にも臨機応変に対応できるのだそう。
また、プラグイン(マクロのような自動機能)もあるため、自動で画像を挿入することも可能。サムネイルのデザイン挿入など、これまで手作業で時間のかかっていた部分を簡略化できます。
これらを含む多様な機能によって、デザイン制作時間を大幅に削減できるため、よりクリエイティブなデザイン作成に集中できます。
また、プラグイン(マクロのような自動機能)もあるため、自動で画像を挿入することも可能。サムネイルのデザイン挿入など、これまで手作業で時間のかかっていた部分を簡略化できます。
これらを含む多様な機能によって、デザイン制作時間を大幅に削減できるため、よりクリエイティブなデザイン作成に集中できます。
CPO(最高製品責任者)の山下祐樹氏は、Figma初の日本語化に関して「CPOとしても、日本をバックグラウンドに育ったものとしても、特別な想いで開発に携わりました。このローカライズによって、これまで言語の壁のためにFigmaを利用できなかった方も、気軽にデザインにアクセスできるようになることを願ってやみません」と話します。
『FigJam(フィグジャム)』の特徴
Figmaと同じく日本版がリリースされた『FigJam』は、ミーティングなどの場で使えるオンラインホワイトボードツール。
アイデア出しや振り返りに使えるブレーンストーム、業務やシステムのプロセスをわかりやすく可視化するフローチャートなどの機能を搭載。参加者がエンゲージできる機能があり、声を出さなくても絵文字やステッカー、コメント記載などでリアクションができます。
Figmaとも連携できるため、同時使用することにより、より作業の効率化を図れるとのこと。
アイデア出しや振り返りに使えるブレーンストーム、業務やシステムのプロセスをわかりやすく可視化するフローチャートなどの機能を搭載。参加者がエンゲージできる機能があり、声を出さなくても絵文字やステッカー、コメント記載などでリアクションができます。
Figmaとも連携できるため、同時使用することにより、より作業の効率化を図れるとのこと。
すべての人がデザインにアクセスできる未来へ
“すべての人がデザインにアクセスできる” をビジョンに掲げるFigma社、実際のユーザーの2/3がデザイナー以外だそう。
今後の展開について、CEOのDylan Field氏は「Figmaは『ウェブは本質的にボーダレスである』という考えをもとに創業され、そのアイデアは私たちの製品にも表れています。Figmaのユーザーコミュニティの81%と、収益の50%以上は、日本など米国以外の市場によるものです。
東京に新しいオフィスを構え、日本にローカライズした製品を発売することで、国際的な視野を広げながら、日本における『デザイン経営』へのシフトを加速させ、ビジョンの実現に近づけたいと考えています。また、これから先の日本市場を支える未来のデザイナーやクリエイターたち、それ以外の方々も含め、幅を狭めず広い範囲で使って欲しい」と語りました。
今後の展開について、CEOのDylan Field氏は「Figmaは『ウェブは本質的にボーダレスである』という考えをもとに創業され、そのアイデアは私たちの製品にも表れています。Figmaのユーザーコミュニティの81%と、収益の50%以上は、日本など米国以外の市場によるものです。
東京に新しいオフィスを構え、日本にローカライズした製品を発売することで、国際的な視野を広げながら、日本における『デザイン経営』へのシフトを加速させ、ビジョンの実現に近づけたいと考えています。また、これから先の日本市場を支える未来のデザイナーやクリエイターたち、それ以外の方々も含め、幅を狭めず広い範囲で使って欲しい」と語りました。
Figmaとは
Figmaは、チームで共同編集可能なデザイン設計のプラットフォーム。GoogleやMicrosoft、New York Timesなどの企業で利用されており、より優れたデザインを生み出し、共有し、テストし、リリースするために必要な、ブレインストーミングから構築までの全プロセスをウェブ上で行うことのできるアプリケーションです。Figmaは、デザインをよりオープンに、効率的に、そして楽しいものにします。ツールの統合、ワークフローの簡素化、チームやタイムゾーンを超えたコラボレーションなどに役立ち、チームメンバーが考えを共有するための助けとなります。
料理と食べ歩きが好きなライター。