【レポ】ホテル全体がまるでアートギャラリー!『東急ステイ日本橋』が全面リニューアルオープン
更新日:2025/02/28 16:04
東急リゾーツ&ステイ株式会社が日本橋で運営するホテル『東急ステイ日本橋』が、2025年2月21日にリニューアルオープン。新進気鋭なアートを館内のあらゆる箇所に配置し、日本橋を舞台に”新しい発見”ができるホテルとなっています。オープンに先駆けて開催されたメディア内覧会に参加して伺ったホテルリニューアルへの思いや、実際にアートで彩られた空間をご紹介します。
新しい滞在体験で世界との架け橋に。『東急ステイ日本橋』がリニューアル

昨今のインバウンド需要の急増と宿泊客の属性の変化により、外国人宿泊比率が70%を超えるというホテル『東急ステイ』。
ロングステイの外国人宿泊客も多いことから、客室に電子レンジを備えたり、コンパクトながらも寛げるリビングスペースを設けるなどワンランク上の体験を提供するライフスタイルホテルとして進化を続けています。
ロングステイの外国人宿泊客も多いことから、客室に電子レンジを備えたり、コンパクトながらも寛げるリビングスペースを設けるなどワンランク上の体験を提供するライフスタイルホテルとして進化を続けています。

日本の歴史を感じるエリアにあり、さらに外国人観光客に人気の銀座や浅草、秋葉原にも近いという絶好の立地の『東急ステイ日本橋』。
魅力あふれる場所にあるこのホテルで、リニューアルコンセプトに据えたのは「新しい滞在体験を提供し、世界と日本の架け橋になるホテル」です。
魅力あふれる場所にあるこのホテルで、リニューアルコンセプトに据えたのは「新しい滞在体験を提供し、世界と日本の架け橋になるホテル」です。
歴史ある日本橋 × 新進気鋭アート

そこでタッグを組んだのは、新進気鋭なアーティストをはじめ、多様なバックグラウンドやスタイルを持つアーティストたちの活動支援・展示を行い、世界基準でのアート産業をより身近に提供しているKアート株式会社。
今回のコラボレーションでは、6人のアーティスト達と歴史ある日本橋について議論を積み重ね、客室から共用部の細部に至るまで、展示の仕方にこだわったそう。単なる客室展示に留まらず、様々な作品を通じて日本橋の街の魅力を知り、体験し、ゲスト同士で語れる、そんな街と一体化したホテル空間を演出しています。
今回のコラボレーションでは、6人のアーティスト達と歴史ある日本橋について議論を積み重ね、客室から共用部の細部に至るまで、展示の仕方にこだわったそう。単なる客室展示に留まらず、様々な作品を通じて日本橋の街の魅力を知り、体験し、ゲスト同士で語れる、そんな街と一体化したホテル空間を演出しています。

「諸外国に行くとアートに溢れている。日本もそうなったらいいなと。東急ステイ日本橋では、エントランスと全ての客室に作品を展示しています。海外のお客さんに見てもらって、アーティストが海外に進出していくきっかけになれたら」と話すのは、Kアート株式会社の代表 宮内謙さん。
その言葉通り、宿泊客が作品を気に入った場合は作品を購入できたり、アーティストとSNSで繋がれたりできるよう準備を進めているとのことです。
その言葉通り、宿泊客が作品を気に入った場合は作品を購入できたり、アーティストとSNSで繋がれたりできるよう準備を進めているとのことです。
ホテル内がまるっとアートギャラリー

ここからは実際にどんな作品が展示されているのかご紹介!
エントランスを入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、ダイナミックなウォールペイント。
参加アーティストの一人である渡辺明日香さんが実際にここでペイントした作品です。
「天井が高くて光が差し込むエントランスが、外から見えて、壁画も見えるようにしました。壁画は江戸時代の日本橋の栄えている様子を浮世絵をイメージして表現しています」と話す渡辺さん。
作品からは行き交う人々で活気に満ちた様子が伺え、当時日本橋から眺めることができたであろう富士山も見てとれます。
エントランスを入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、ダイナミックなウォールペイント。
参加アーティストの一人である渡辺明日香さんが実際にここでペイントした作品です。
「天井が高くて光が差し込むエントランスが、外から見えて、壁画も見えるようにしました。壁画は江戸時代の日本橋の栄えている様子を浮世絵をイメージして表現しています」と話す渡辺さん。
作品からは行き交う人々で活気に満ちた様子が伺え、当時日本橋から眺めることができたであろう富士山も見てとれます。

フロントに行くと、西陣織の作品がお出迎え。
馬が描かれたその作品は、五街道の起点だった日本橋からの旅の出発をイメージしているそう(また、日本橋から程近い「馬喰町」の地名からも着想を得たとか)。
馬が描かれたその作品は、五街道の起点だった日本橋からの旅の出発をイメージしているそう(また、日本橋から程近い「馬喰町」の地名からも着想を得たとか)。

メディア内覧会時には、アーティストがそれぞれ客室をギャラリーとして作品展示を実施。
客室に展示される作品の数々を見ることができました。
※2月21、22日の2日間限定展示のため、現在は終了しています。
客室に展示される作品の数々を見ることができました。
※2月21、22日の2日間限定展示のため、現在は終了しています。

フロントに飾ってある「西陣織の馬」を制作した、イラストレーターのカワグチ タクヤさんの作品を展示した客室。
寝具やカーテンまでカワグチさんの作品!客室内のファブリック作品はジャガード織だそう。
モノクロを基調にしシンボリックな作品の世界観が存分に感じられます。
寝具やカーテンまでカワグチさんの作品!客室内のファブリック作品はジャガード織だそう。
モノクロを基調にしシンボリックな作品の世界観が存分に感じられます。


繊細にも大胆にも捉えることができるこちらの作品は、“線”をモチーフに嵌め込んだ抽象画を制作する画家の永田惇也さんが手掛けています。
永田さんが毎日つけている日記の「感情の動き」を線で表現し、アートに落とし込んでいるとのこと。
1枚の絵はその日の気分や感情を表していて、部屋に飾られていた最も大きい作品について、「この日は友達のことを(日記に)つらつら書いています」と教えていただきました。
永田さんが毎日つけている日記の「感情の動き」を線で表現し、アートに落とし込んでいるとのこと。
1枚の絵はその日の気分や感情を表していて、部屋に飾られていた最も大きい作品について、「この日は友達のことを(日記に)つらつら書いています」と教えていただきました。


日本橋、銀座、浅草、秋葉原……といった東京らしい風景が哀愁たっぷりに描かれた数々の作品。手掛けているのはイラストレーターのつちもちしんじさんです。
作品がどれも味わい深く感じるのは、これらが絵ではなくて「版画(つちもちさんの作品は「新版画」というジャンル)」だからかもしれません。
描かれている地は、「町歩きが好きなので、いいなと思った風景を描いています」と絵師であるつちもちさんの感性によって選ばれているそうです。
作品がどれも味わい深く感じるのは、これらが絵ではなくて「版画(つちもちさんの作品は「新版画」というジャンル)」だからかもしれません。
描かれている地は、「町歩きが好きなので、いいなと思った風景を描いています」と絵師であるつちもちさんの感性によって選ばれているそうです。

また全客室には、エントランスのウォールアートを描いた渡辺明日香さんとのコラボデザインのマグカップやお皿を設置するとのこと。
宿泊先で何気なく使う食器からもアートを感じられるとは嬉しいおもてなしです。
フロントで販売もしているのでお土産にも!
宿泊先で何気なく使う食器からもアートを感じられるとは嬉しいおもてなしです。
フロントで販売もしているのでお土産にも!

ホテルのエントランス、フロント、客室がまるでアートギャラリーとなって生まれ変わった『東急ステイ日本橋』。他にはない新しい試みに、旅好きにもアート好きにも、国内外から注目が集まりそうですね。