ダスキン ヘルスレントが介護に関する「アンコンシャス・バイアス」の調査結果を公開

更新日:2023/11/14 14:15
株式会社ダスキンのヘルスレント事業(以下ダスキン ヘルスレント)は、11月 11日の「介護の日」に合わせ、60~80代の親世代、20~50代の子世代へ実施した介護に対する「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」に関する実態調査の結果を公表しました。

「介護」「親子」に関する「アンコンシャス・バイアス」の調査結果が『ダスキン ヘルスレント』より公開

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11月11日の「介護の日」に合わせ、株式会社ダスキンのヘルスレント事業(以下ダスキン ヘルスレント)は、60~80代の親世代、20~50代の子世代実施した、介護に対するアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)に関する実態調査の結果を発表しました。

昨年の第一弾では、親子がお互いを気遣うばかりに親の「老い」に向き合えない親子関係が明らかになりましたが、今回は、お互いを思う気持ちのすれ違いだけでなく、その根底にあるアンコンシャス・バイアスが介護や介護に関わるコミュニケーションを妨げているのでは、という仮説のもとで調査が行われました。

介護経験者は「親孝行」「恩返し」「家族の絆」など介護をボジティブに捉える傾向

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「介護」のイメージに関する結果では、全体としては「精神的な負担」(70.8%)、「肉体的な負担」(64.3%)、「金銭的な負担」(47.0%)、「重荷」(46.1%)、「つらい・苦しい」(43.2%)など、ネガティブなイメージを持つ人が多いことがわかりました。
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一方で、介護経験のある人とない人を比較すると、介護経験がある人はない人に比べて、介護に対して「親孝行」(介護経験あり 40.6%、介護経験なし 23.5%、17.1pt差)や、「恩返し」(介護経験あり 30.1%、介護経験なし 14.1%、16.0pt 差)など、ポジティブなイメージがより高くなっています。

いざ介護となると、できるだけ自立したい親、家族で介護したい子と親子間の介護バイアス

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親世代に自分自身が介護状態になったと想定したときの気持ちを聞いたところ、「できるだけ自立したい」(56.3%)が最も多くなりました。

一方で、子世代に自身の親が介護状態になったと想定したときの気持ちを聞くと、「不安(57.7%)が最も高くなっています。

この結果から、子世代には、不安に思うだけでなく、「自立したい」と望む親の気持ちを汲み、何を準備するのか、何ができるのかを考えることが求められているのかもしれません。
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介護状態になった場合を想定し、親世代にはどのような方法で介護してもらいたいか、子世代には
どのような方法で介護したいかを尋ねたところ、親世代も子世代も 8 割以上が「外部施設・行政サービスを利用した介護」(親世代 84.5%、子世代 82.2%)を望んでいることがわかりました。

「家族・親族による介護」は、子世代は 56.7%と半数以上が望むのに対し、親世代は 26.0%。
親と子の暮らし方について聞くと、「子どもは親の暮らしをサポートすべきだと思う」と答えた子世代は66.7%と、親世代(45.3%)に比べ 21.4pt も多いという結果になりました。

親子でお墓やお金の話はできても「介護」の話はしづらい・向き合えない

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親世代には子ども、子世代には親と終活について話しあった経験について尋ねたところ、親世代の
62.3%、子世代の 63.0%と約 6 割は終活の話題をした経験が「ある」と答えています。

話題にした内容については、「お墓」(親世代 59.1%、子世代 54.6%)や「お金」(親世代 54.9%、子世代55.9%)については、親世代も子世代も6割近くが話し合っていますが、 「老後の世話(介護)」について話し合ったことがあるのは親世代 25.4%、子世代 38.9%で、全体で3割(32.2%)と少ないことが明らかになりました。

「介護は家族の問題」という思い込みも。男女で意識差がみられる家族観バイアス

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介護への意識について尋ねたところ、「家族が介護をすることは家族愛や親孝行の表れである」という考えについて、「そう思う」と答えたのは男性 59.7%、女性 50.7%と、男女間で考え方のズレが生じ、親世代の男性(60.4%)と親世代の女性(47.4%)では 13.0pt の差が生じています。

介護が必要になった場合、「家族に介護してもらえる方がうれしい」という設問には、「そう思う」と回答した男性が 57.9%に対し女性は 39.3%と 18.6pt の差が生じています。こちらも親世代の男性(63.8%)が最も高く、親世代の女性(35.8%)が最も低くなっており、男女で意識の差がみられる家族観バイアスが明らかとなりました。

介護の外部サービスは誰もが利用すべきと考えている

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介護の外部サービスやサポートについて、外部の介護サービスを積極的に頼るべきかと聞くと、全体の 92.9%が「頼るべき」と答えています。

性別、親世代子世代、介護経験の有無に関わらず、誰もが外部の介護サービスを積極的に利用すべきと考えていることがわかりました。

昭和女子大学総長の坂東眞理子さんによる「介護への思い込み」に捉われない親子のマインドセット

昭和女子大学総長の坂東眞理子さんによる、「介護への思い込み」に捉われない親子のマインドセットを以下に紹介します。

親の介護は「家族がするべきだ」というアンコンシャス・バイアスが残存

介護が必要になった高齢者を社会全体で支える現在の「介護保険制度」は、2000年に創設されました。
それ以前は、介護は家族が担うのが当たり前の時代。ですから、制度化された後も、高齢者の中には「家族以外の人に世話になるなんて恥ずかしい」という意識が強い方も少なくなかったようです。それから 20 年、介護への意識も変わってきましたが、それでも未だにアンコンシャス・バイアスは残存しています。

従来の「べき論」から、「新しい介護」へ移行する過渡期に

アンコンシャス・バイアスは、時代や社会とともに変化します。気づくことが変化のきっかけになりますが、無意識の偏見に気づくのは難しいもの。しかし、多様性が重視される現代は、個人も社会も介護に関する考え方を新たにする過渡期にあるのではないでしょうか。かつての「こうあるべき」という考えが薄れるとともに、介護保険や外部サービスを活用した成功事例が伝わっていくことで、新しい介護や老後の在り方が確立されていくはずです。

介護の成功事例やうれしい体験談が、介護の不安を払拭し自分を縛る思い込みから開放してくれる

介護について、今はまだ「大変」「つらい」というネガティブな情報が先行しています。しかし調査結果からもわかる通り、介護を経験した人は「やっと恩返しできた」というポジティブな感情も大きいようです。「施設に親を入れるなんて親不孝」と思い込んでいた方から、「お試しで施設を利用したら、親御さんに笑顔が戻り、親子関係が円満になった」という、うれしい話も聞きます。
そのような希望が持てる事例がさらに広まっていくと、ネガティブなアンコンシャス・バイアスから解放されるきっかけになりそうです。

介護に限らず、うれしくない未来には目を背けたくなるし、不安に思うものです。介護の外部サービスの活用が、親世代にとっても子世代にとってもみじめなことではなく、「お互いに最適な選択」という認識が定着するとよいですね。

今、できることから始めてみましょう 「喜寿」や「米寿」の節目に外部サービスを贈るのも、その一歩に

アンコンシャス・バイアスが改善される目安は、私の肌感覚でおよそ 10 年ぐらいでしょうか。日本では、いろんな情報に接し、多くの人がバイアスを自覚するまでに 7〜8 年ほど時間がかかりますが、その後 2〜3 年で一気に変化するケースが多いです。

意識を切り替えることは難しいものですが、まずはできることから始めましょう。親世代の方は、貯蓄の一部を自分が老後を快適に過ごす費用として使ってみては?お金を残すことも大切ですが、外部サービスなどを利用することで子どもの負担が 減り、自分の自立にもつながります。また、子世代の方は、ネガティブな報道や罪悪感のみにとらわれず、新しい家族関係を作る気持ちを持ちましょう。

外部サービスを利用しながら、まめに連絡したり、会いに行ったりすることも立派な親孝行です。 例えば、「77 歳の喜寿、88 歳の米寿に外部サービスをプレゼント」など、親御さんの誕生日にプレゼントとして外部サービスを利用するきっかけを作るのも、よいアイデアかもしれませんね。

「介護の日」をきっかけに、親も子も相手を思いやる気持ちの先に生じたズレを修正しましょう

親世代は子どものためを思い「自立したい」、子世代は「育ててくれた親に恩返ししたい」と思っています。相手のことを大切に思うゆえのギャップを改善するためには、まずは会話をすることです。世間話をする中で将来どうしたいのか、自然な流れで話し合えるようになるとよいですね。

今年の「介護の日」をきっかけに、そのような会話を始めてみてはいかがでしょうか。
ダスキン ヘルスレント 「親子で向き合う介護レポート 2023」
調査時期:2023 年 6 月 29 日(木)〜6 月 30 日(金)
調査対象:合計 2,000 人対象
親世代=自身の年齢が 60 代〜80 代で別居の子どもがいる男女 1,000 人
(介護経験あり 500 人・なし 500 人)
子世代=自身の年齢が 20 代〜50 代で 60 代〜80 代の別居する親がいる男女 1,000 人
(介護経験あり 500 人・なし 500 人)
調査方法:インターネット調査
調査委託先:マクロミル
※構成比(%)は小数第 2 位以下を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります

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