ジオテクノロジーズと東大が共同研究を開始!初の研究は「よく歩く街ランキング」
更新日:2023/02/16 17:02
ジオテクノロジーズ株式会社と東京大学が人流データを活用した共同研究を開始するにあたり、2月3日(金)共同研究締結発表会が実施されました。同発表会には、ジオテクノロジーズのCEO杉原博茂氏と東京大学の柴崎亮介教授が登壇。
ジオテクノロジーズ×東京大学「共同研究締結発表会」を実施
「地球を喜びで満たそう」というミッションを掲げる ESG メタバースカンパニーのジオテクノロジーズ株式会社と、東京大学空間情報科学研究センターが人流データ活用の共同研究を開始しました。
共同研究では、ジオテクノロジーズが持つ高精度な人流データを活用した、歩行者の動きにフォーカス。初の研究結果として「よく歩く街ランキング」を出したところ、1都3県では神奈川県逗子市が1位であったことが判明したのだそう。
2023年2月3日(金)に行われた共同研究締結発表会には、ジオテクノロジーズのCEOである杉原博茂氏と東京大学の柴崎亮介教授が登壇。共同研究の背景についてと今後の展望について述べました。
共同研究では、ジオテクノロジーズが持つ高精度な人流データを活用した、歩行者の動きにフォーカス。初の研究結果として「よく歩く街ランキング」を出したところ、1都3県では神奈川県逗子市が1位であったことが判明したのだそう。
2023年2月3日(金)に行われた共同研究締結発表会には、ジオテクノロジーズのCEOである杉原博茂氏と東京大学の柴崎亮介教授が登壇。共同研究の背景についてと今後の展望について述べました。
共同研究の背景
これまでのスマートシティや MaaS(Mobility as a Service)における研究分野においては、人流データを活用して車の移動や人の滞在などが分析されてきました。ただ、歩行者の移動にフォーカスした人流データ分析は、ほとんど行われていなかったのだそう。
その理由は、分析に適したレベルの人流データが存在しなかったため。
一方、ジオテクノロジーズの人流データは、累計ダウンロード数が1200万を超えるアプリ『トリマ』のユーザーから取得されています。『トリマ』は移動するだけでポイントが貯まるポイ活アプリ、モバイルGPSの取得ピッチの細かい人流データを有するため、歩行者の分析に適しているとのこと。
ジオテクノロジーズと東京大学はこれらの高密度・高精細なデータを元に研究を開始、その結果を自治体や民間企業に共有し、次世代のスマートシティ作りへ役立てていくといいます。
その理由は、分析に適したレベルの人流データが存在しなかったため。
一方、ジオテクノロジーズの人流データは、累計ダウンロード数が1200万を超えるアプリ『トリマ』のユーザーから取得されています。『トリマ』は移動するだけでポイントが貯まるポイ活アプリ、モバイルGPSの取得ピッチの細かい人流データを有するため、歩行者の分析に適しているとのこと。
ジオテクノロジーズと東京大学はこれらの高密度・高精細なデータを元に研究を開始、その結果を自治体や民間企業に共有し、次世代のスマートシティ作りへ役立てていくといいます。
初の研究結果「よく歩く街ランキング」を発表
■集計概要
人流データ:ジオテクノロジーズの『トリマ』で収集した GPS の位置情報
対象エリア:1都3県の184市区(※町村は除く)
対象期間:2022年3月〜5月の人流データ、約110万人
人流データ:ジオテクノロジーズの『トリマ』で収集した GPS の位置情報
対象エリア:1都3県の184市区(※町村は除く)
対象期間:2022年3月〜5月の人流データ、約110万人
前述のとおり、両者は共同研究の結果として、高精度の人流データを活用し1都3県で集計した「よく歩く街ランキング」を公開。
集計の手順は、人流データから歩行と特定できた移動の距離を算出、ユーザーごとの居住地を市区に分類、平日と休日に分けて市区ごとに徒歩の移動距離の一人当たり平均値を算出。
上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位となった結果も発表しました。
また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末にかけて一気に多数ランクインしたとのこと。これからも各地域についてより深い人流分析を行い、背景や理由を人流データから追究していく意思も述べました。
集計の手順は、人流データから歩行と特定できた移動の距離を算出、ユーザーごとの居住地を市区に分類、平日と休日に分けて市区ごとに徒歩の移動距離の一人当たり平均値を算出。
上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位となった結果も発表しました。
また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末にかけて一気に多数ランクインしたとのこと。これからも各地域についてより深い人流分析を行い、背景や理由を人流データから追究していく意思も述べました。
柴崎教授「災害時に人を守るための活用も期待」
本研究を担当する東京大学の空間情報科学研究センター、柴崎亮介教授は、今後の取り組みについてこう述べます。
「情報がますます重要になっていくなかで、情報そのものを人間や社会に有効に役立てるためには、人の行動やその背景にある意図、人の感じ方や行動変容のメカニズム、人々が情報から何をどう抽出、注目するのか、背景知識との関連などを理解し、その中にいかにセンシング技術、シミュレーション技術、情報サービス生成技術を活かしていくのかを研究する必要があります。
今回、ジオテクノロジーズの人流データを活用することで、人々の移動手段を分析して、次に何が起こるのか予測することができれば、行動変容を促し、災害による被害を未然に防ぐことや、人々の健康を守るための街づくりなどへ活用が期待されると思います」
「情報がますます重要になっていくなかで、情報そのものを人間や社会に有効に役立てるためには、人の行動やその背景にある意図、人の感じ方や行動変容のメカニズム、人々が情報から何をどう抽出、注目するのか、背景知識との関連などを理解し、その中にいかにセンシング技術、シミュレーション技術、情報サービス生成技術を活かしていくのかを研究する必要があります。
今回、ジオテクノロジーズの人流データを活用することで、人々の移動手段を分析して、次に何が起こるのか予測することができれば、行動変容を促し、災害による被害を未然に防ぐことや、人々の健康を守るための街づくりなどへ活用が期待されると思います」
CEO杉原氏「予測可能な世界の実現へ」
ジオテクノロジーズ株式会社の杉原氏は、本共同研究が会社のミッションとビジョンにも通ずるといいます。
「長年の地図メジャーとしての経験と実績をもつ当社には、1日に10億件以上の人流ログデータが集まります。この高精度な人流データを活用し、歩行者にフォーカスした分析を行うことで、地図づくりだけでなく、スマートシティの実現や様々なサービス開発、および人々の生活と健康を守る街づくりに貢献することができると考えています。
このことは、我々のミッションである『地球を喜びで満たそう』という考えにも合致しており、今回我々が東京大学の柴崎教授と共同研究を始めることにした理由は、まさにここにあります。本共同研究が、我々のビジョンである『予測可能な世界の実現』に向けて、役立てると信じています」
今後の展望については、人流データを活用したより高度な未来予測などを通して、ウェルビーイングな社会、健康で幸せな街づくりに貢献していく意志をあらわしました。
「長年の地図メジャーとしての経験と実績をもつ当社には、1日に10億件以上の人流ログデータが集まります。この高精度な人流データを活用し、歩行者にフォーカスした分析を行うことで、地図づくりだけでなく、スマートシティの実現や様々なサービス開発、および人々の生活と健康を守る街づくりに貢献することができると考えています。
このことは、我々のミッションである『地球を喜びで満たそう』という考えにも合致しており、今回我々が東京大学の柴崎教授と共同研究を始めることにした理由は、まさにここにあります。本共同研究が、我々のビジョンである『予測可能な世界の実現』に向けて、役立てると信じています」
今後の展望については、人流データを活用したより高度な未来予測などを通して、ウェルビーイングな社会、健康で幸せな街づくりに貢献していく意志をあらわしました。
料理と食べ歩きが好きなライター。