ユーグレナ・PETRONAS・Eniがバイオ燃料製造プラントの建設・運営プロジェクトを共同検討
更新日:2022/12/16 15:49
株式会社ユーグレナとマレーシアのPetroliam Nasional Berhad、イタリアのEni S.p.Aは、マレーシアにおいてバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトを共同で検討していることを発表しました。
ユーグレナ社がPETRONAS社とEni社との共同プロジェクトの検討を発表
ユーグレナ社とマレーシアのPetroliam Nasional Berhad(以下「PETRONAS社」)、イタリアのEni S.p.A(以下「Eni社」)は、3社の共同でマレーシアにおいてバイオ燃料製造プラント(以下、「本商業プラント」)を建設・運営するプロジェクト(以下「本プロジェクト」)を検討していることを発表しました。
マレーシアのジョホール州における東南アジア最大級の製油所・石油化学コンプレックスであるPengerang Integrated Complex(以下「PIC」)内にて、2025年中の本商業プラント完成を目指して、2023年中に3社間で最終的な投資決定を行う見込みとのこと。
本商業プラントは、PETRONAS社の既存の製油所・石油化学設備に隣接して建設する予定で、PICのバリューチェーンやユーティリティ設備、施設などを活用することが可能。
また、PICは、主要な国際航路にアクセスしやすい立地のため、世界的に高まっているバイオ燃料の需要増加に対応することが可能とのこと。
本商業プラントは、航空機用のバイオジェット燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)、ならびに自動車、ディーゼル列車、船舶用の次世代バイオディーゼル燃料(HVO:Hydrotreated Vegetable Oil)の各製造量を、柔軟にコントロールしながら最大化できる設備を備えており、この製造における柔軟性により、日々変化し増加する再生可能エネルギーの需要に応えることが可能となるのだそう。
本商業プラントは、Eni社がHoneywell UOP社※1と共同で開発した「Honeywell UOP’s Ecofining™ process技術」の導入を予定しており、原料処理能力は年間約65万トン、バイオ燃料(SAF、HVO、バイオナフサ)の製造能力は最大で日産1万2,500バレルとなる見通しです。原料は、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物、将来的には微細藻類由来の藻油など、食料生産と競合しないバイオマス原料を使用する予定とのことです。
※1 石油精製、ガス処理、石油化学製品、および主要な製造業に技術を開発および提供するアメリカの多国籍企業
マレーシアのジョホール州における東南アジア最大級の製油所・石油化学コンプレックスであるPengerang Integrated Complex(以下「PIC」)内にて、2025年中の本商業プラント完成を目指して、2023年中に3社間で最終的な投資決定を行う見込みとのこと。
本商業プラントは、PETRONAS社の既存の製油所・石油化学設備に隣接して建設する予定で、PICのバリューチェーンやユーティリティ設備、施設などを活用することが可能。
また、PICは、主要な国際航路にアクセスしやすい立地のため、世界的に高まっているバイオ燃料の需要増加に対応することが可能とのこと。
本商業プラントは、航空機用のバイオジェット燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)、ならびに自動車、ディーゼル列車、船舶用の次世代バイオディーゼル燃料(HVO:Hydrotreated Vegetable Oil)の各製造量を、柔軟にコントロールしながら最大化できる設備を備えており、この製造における柔軟性により、日々変化し増加する再生可能エネルギーの需要に応えることが可能となるのだそう。
本商業プラントは、Eni社がHoneywell UOP社※1と共同で開発した「Honeywell UOP’s Ecofining™ process技術」の導入を予定しており、原料処理能力は年間約65万トン、バイオ燃料(SAF、HVO、バイオナフサ)の製造能力は最大で日産1万2,500バレルとなる見通しです。原料は、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物、将来的には微細藻類由来の藻油など、食料生産と競合しないバイオマス原料を使用する予定とのことです。
※1 石油精製、ガス処理、石油化学製品、および主要な製造業に技術を開発および提供するアメリカの多国籍企業
各社コメント
ユーグレナ社
代表取締役社長 出雲充コメント:
本プロジェクトは、ユーグレナ社のバイオ燃料事業の商業化、そして私たちが掲げている日本におけるバイオ燃料利用と脱炭素化の促進に向けた挑戦にとって、非常に大きな一歩となるものです。それぞれの専門性を持つ素晴らしいパートナーと協力し、より明るくクリーンな未来のために共に歩んでいけることを大変嬉しく思います。
PETRONAS社
ダウンストリーム事業 精製・マーケティング・貿易担当副社長 Ahmad Adly Aliasコメント:
PETRONAS社は、持続可能なソリューションに対する世界的な需要の高まりに対応するため、バイオ燃料分野への進出を通じた製品ポートフォリオの脱炭素化と多様化を進めています。本プロジェクトは、各社の強みを発揮し、マレーシアおよび世界のバイオ燃料の分野におけるポジショニングを共に強化するための重要な一手となります。
Eni社
エネルギーエボリューション 最高執行責任者 Giuseppe Ricciコメント:
マレーシアにおいてユーグレナ社およびPETRONAS社と推進する本プロジェクトおいて、Eni社が2014年にイタリアのポルト・マルゲラ(ヴェネツィア)で、石油製油所からバイオ燃料製造プラントへの転換を世界で初めて実現し、更に2019年にシチリアのゲラで2か所目のバイオ燃料製造プラントを稼働させた経験とその画期的な技術を、パートナー企業と共有できることを誇りに思っています。
代表取締役社長 出雲充コメント:
本プロジェクトは、ユーグレナ社のバイオ燃料事業の商業化、そして私たちが掲げている日本におけるバイオ燃料利用と脱炭素化の促進に向けた挑戦にとって、非常に大きな一歩となるものです。それぞれの専門性を持つ素晴らしいパートナーと協力し、より明るくクリーンな未来のために共に歩んでいけることを大変嬉しく思います。
PETRONAS社
ダウンストリーム事業 精製・マーケティング・貿易担当副社長 Ahmad Adly Aliasコメント:
PETRONAS社は、持続可能なソリューションに対する世界的な需要の高まりに対応するため、バイオ燃料分野への進出を通じた製品ポートフォリオの脱炭素化と多様化を進めています。本プロジェクトは、各社の強みを発揮し、マレーシアおよび世界のバイオ燃料の分野におけるポジショニングを共に強化するための重要な一手となります。
Eni社
エネルギーエボリューション 最高執行責任者 Giuseppe Ricciコメント:
マレーシアにおいてユーグレナ社およびPETRONAS社と推進する本プロジェクトおいて、Eni社が2014年にイタリアのポルト・マルゲラ(ヴェネツィア)で、石油製油所からバイオ燃料製造プラントへの転換を世界で初めて実現し、更に2019年にシチリアのゲラで2か所目のバイオ燃料製造プラントを稼働させた経験とその画期的な技術を、パートナー企業と共有できることを誇りに思っています。