LIONはオーラルケアから社会や環境課題に取り組む 「インクルーシブ・オーラルケア」を開始

ライオン株式会社は、オーラルケア機会の格差是正を目的としたサステナビリティ重要課題への事業アクション「インクルーシブ・オーラルケア」の推進として、子どもたちの自己肯定感の向上に貢献する「おくちからだプロジェクト」および「サステナブルなミント生産の仕組み」の実現を目指す活動を開始しました。

2021年6月9日(水)より、「歯と口の健康週間」に合わせ本活動のスペシャルサイトが公開されています。

全身の健康と密接に関係し、人が本来持っている“健やかに生きる力”を引き出し、育む、非常に重要な習慣である「歯みがき行動」。

オーラルケア習慣の促進だけではなく、SDGsの概念に則り、オーラル ケアを通じて、社会や環境課題に取り組んでいく活動が「インクルーシブ・オーラルケア(オーラルケアが、人と社会にできることを。)」です。

3つのクレド(行動指針)に基づいて企画し、持続可能な形として取り組みを展開していきます。

上記の図のように、生活困窮世帯はそうでない世帯に比べ、子どものむし歯が多い傾向にあるという結果に。

さらに、経済的困窮家庭で育った子どもたちは、そうでない子どもたちと比べ、歯みがきなどのライフスキルの獲得体験が不足しており、自己肯定感が著しく低いことが特徴と言われているのだそう。

「おくちからだプロジェクト」は、ダンスやクイズなど非認知能力を高めるコンテンツで、様々な環境下の子どもたちに楽しく学びながらオーラルケア習慣の重要性を感じてもらうというプロジェクトです。

ライオン株式会社は、ハミガキに使用する天然ミントの味にこだわりを持っており、その一部が、程よい苦みとすっきりとした香味が特徴のインド産の「和種ハッカ」を輸入しているとのこと。

現在は、持続可能な農業経営を支える「SAI※1」が認証するミントに切り替えており、「デンタークリアMAX」を始めとして、2022年までに和種ハッカを配合している8つのハミガキブランドに拡大予定なのだそう。

しかし、認証ミント※2を生産できるのは、厳しい審査に通った農家のみで、現状は持続可能な労働条件や生産条件などが整えられた「認証農家※3」は不足。

ライオン株式会社は、SAI認証を受けたミントを調達・継続購入することで、認証取得を目指す農家の拡大を促進していくことを目標としています。

※1:Sustainable Agriculture Initiative:ユニリーバ、ダノン、ネスレが設立 した、持続可能な農業サプライチェーンを支えるプラットフォーム。
※2: 認証ミント:SAI プラットフォームが提供する、経営・環境・労働・生産 に関する条件が揃い、FSA(Farm Sustainability Assessment)の認証を受けた 「認証農家」が生産するミント。127 の質問回答によって認証格付けしている。
※3:認証農家になるための条件の代表例
・労働者の人権が守られている。
・近代的な農法により収穫率が高い。
・畑を整備し水の使用量を削減できている。
・環境に悪影響を与えるような肥料は使用しない。
・定常的にトレーニングが行われている。
・労働者に対し差別なく賃金が支払われている。